TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

カナシミさん

一覧ページ

「カナシミさん」のメインビジュアル

カナシミさん

1 - カナシミさん

♥

30

2020年04月08日

シェアするシェアする
報告する

母さん...。母さん...。

なんで死んじゃったんだ...。

一週間前、母さんが死んだ。

病気だった。

凄く悲しかった。

そんなある日、こんな噂を聞いた。

カナ、シミ、さん...?

悲しみを消してくれる霊、カナシミさん。

呼び方は簡単、自分の涙に向かって「カナシミさん、カナシミさん、カナシミさん」と三回唱えるだけ。

本当かな...?

この涙に向かって...。

僕は床に落ちている涙を見た。

か...。

カナシミさん、カナシミさん、カナシミさん...。

...。

何も起こらない...。

やっぱり嘘だったのかな...。

こんな噂に頼って...。

悲しみは消えないよね...。

バシャッ

え...?

涙から音がした。

涙から音がするなんてあり得ない。

なんで...?

僕が涙を覗き込もうとした次の瞬間、

ブクブク...。

うわぁっ!?

突然、涙が膨らみ始めた。

涙はだんだんと女性の形になっていく。

一粒の涙が...。

???

ふぅ...。

あなたが...。

か、カナシミさん...?

カナシミさん

はいぃ...。ぐすん。

カナシミさんは涙ぐんでいた。

あの、悲しみを消してくれるって聞いて...。

カナシミさん

どんな悲しみでも消します...。

カナシミさん

どうして悲しんでいるのかを教えて下さい...。

じゃあ...。

僕はカナシミさんに母さんの事を話した。

カナシミさん

うう...悲しい...。

カナシミさんは相変わらず泣いている。

カナシミさん

分かりました...。

ギュッ...。

カナシミさんは僕を抱きしめた。

だんだんその力が強くなる。

う、苦し...。

意識が朦朧としてきた。

息が...出来な...。

僕の意識は、そこで終わった...。

カナシミさん

存在自体を無くせば、その人の感情...。

カナシミさん

つまり悲しみを無くす事が出来る...。

カナシミさん

また一人死なせてしまった...。ううっ。

カナシミさん

もう私を呼ばないで...!

カナシミさん

呼ばないで...。

沙那

あなたが、カナシミさん?

カナシミさん

はい...。ぐすん。

カナシミさんは今日も呼ばれる。

沙那

いやぁぁぁぁっ!!!

カナシミさん

ごめんなさい...ごめんなさい...。

これは、かなしい幽霊の話。

作者

作者には悲しみを拭ってくれる人が居ない...。(`・ω・´)キリッ(ノд・。) グスン

作者

最後まで読んで頂き、有難う御座います。

作者

これからも頑張りますのでめぇぷるを宜しくお願い致します!

この作品はいかがでしたか?

30

コメント

4

ユーザー

悲しみを拭いたい時にポエムとか感動話/曲聞けば悩みがちっぽけに感じる時あるぜ( 'ω' ) でも我は「ふざけんな!」的な曲の方が好き。 従って結論、本読め

ユーザー

誤字が御座いましたら、このコメント欄にてお教え下さい。

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚