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後ろの席の金髪王子 satoshi

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後ろの席の金髪王子 satoshi

8 - 後ろの席の金髪王子 satoshi 8

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2019年09月08日

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大野くんと水族館に遊びに行った次の日。

学校では文化祭

3日前になっていて

学校のみんなは

準備で大忙し。

私たちのクラスの

劇も順調……

じゃない…。

女子

どうする?

男子1

どうするって…、指示しただけでキレそうじゃん?

男子2

誰か言えよ。…、あ…会長でいいじゃん!

わ…私!?

私…が?

男子2

頼む!…、ほらよく喋ってるし…

わ…わかった…

そう。

順調じゃない理由。

問題児、大野くん。

台詞が一言もない大野くんなんだけど…

歩き方とか

色々演出があるらしく…

それを誰が指示するのかで、揉めているのです。

みんな

素顔の大野くんを知らないから

金髪で

恐い不良のイメージしか

ないみたいなんだけど…

でも

実は私も今は少し気まずい。

クラスみんなで劇の練習を一通り合わせているとき

私と相葉くんが抱き合うシーンをやっているとき

思い切り

ドアを開けて出ていった大野くん。

しかもかなり

お怒りの様子…。

不機嫌だったよね…、なんでかな…、何かあったのかな…

出ていった大野くんを歩き探し、独り言を呟く。

なんとなくいそうな場所を探してみたが

見つからない。

…保健室。

いないよね。

でも行ってないところ、あと保健室だけだもんね。

あまり期待をしないで保健室に入ったら

ベッドの布団の上から、金髪の頭だけがひょっこり出ていた。

いた…

恐る恐る近づいて行くと、スヤスヤとキモチ良さそうに眠った柔らかい表情をした彼がいた。

ふふ…可愛い

なんて1人呟いたら

今までキモチ良さそうに寝ていたお目目が

私の視線とぶつかった。

わわ!//

起きた…、っていうか

起きてた?

だとしたら…

全部聞いてた!?//

ど、どうしよ…//

優ちゃん…、オイラ…

優ちゃんのこと…

ガラガラッ

雅紀

あ!いたぁ!遅いから心配したよ~

大野くんが喋っている途中に、タイミング悪く

相葉くんが

入ってきた。

あ、相葉くん…

雅紀

ほら!早く行こ!

3人とも保健室を出た。

大野くんの

嫌そうに歩く後ろ姿に

私も慌てて

ついていく。

雅紀

ありゃ?もしかして、まだ怒ってる?

こっそり私に

耳打ちしてきた相葉くん。

ち、近いよ//

どうかな…?

雅紀

まぁ!気を取り直して、練習しよ!

そんな感じで

教室に入ると

みんなは各自

練習をしていた。

雅紀

はい!みんな~、合わせるよ!…、はい大ちゃんも!

わぁったよ

嫌々そうな顔をしていても

クラスに馴染みはじめた大野くんを見たら

ちょっぴり

うれしくなった。

あのとき…

大野くんは

なんて言おうとしたのかな…

1時間後

無事劇の練習は

終わった。

…けど

また大野くんが不機嫌なような気がする…。

大野くん?

ん?

不機嫌なんだけど

私が話しかけると、優しく返答してくれるんだけど。

いつもと感じが違う。

あの…えと…

俺、用事あるからもう帰るわ。じゃあね

あっ……、じゃあね…

怒ってる?

って聞こうとしたけど、やっぱり聞けなかった…

優?

大野くんの背中がいつの間にか見えなくなったとき

久しぶりに

翔くんが私のところに来た。

どうした?…つぅか俺いんの気づいてる?(笑)

気づいてる気づいてる(笑)ちょっと考え事してただけ

はは(笑)珍しいな?優が考え事って

珍しくなんてないよ(笑)翔くんはどうしたの?

あ、そうそう!文化祭でカップルコンテストあるじゃん?

あ、そうだった。

投票箱で一番多かったのカップルコンテストだった。

あの…さ//

んー?

一緒に出ねぇ?//

え?何に?(笑)

カップル…コンテスト//

え!だって私たち付き合ってないじゃん(笑)それに、私翔くんとつりあわないし…。無理無理!

んなことねぇよ。カップルコンテスト、考えといて

あっ、翔くん!

カップルコンテストに

翔くんと?

無理無理無理!

そんな思いなんて届かず、翔くんは早足で自分の教室へ戻って行った。

大野くん…と

出たいけど…

絶対に無理だし。

翔くんとは

付き合ってないし…

どうすれば

いいんだろ…。

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