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サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
今日は近所を散歩をしている
前までは日課だったのだが、にゃぽんがヤマノケに憑かれてからできていなかったのだ
日帝
日帝
爽やかな朝の空気を吸いながら、ゆっくりと歩く
???
辺りには誰の気配もない
日帝
???
振り返ると、そこには怪しげな老人がいた
???
日帝
老人は徐に外套の内側から箱を取り出すと、私に手渡してきた
日帝
???
繊細な金細工がされている黒い箱を開けると、中にはこれまた美しい石が入っていた
日帝
???
???
パワーストーン…前に、にゃぽんがハマっていた気がする
持っているだけで運が良くなるとか、健康でいられるとか、一種の御守りのようなものであると言っていたか
日帝
日帝
日帝
???
???
怪しい
きっと誰もがそう思うであろう
この石…ラブラドライト、といったか
あまりに美しいのだ
黒色で、青みがかった光沢を見せるそれは、見ているだけで満足できるほどに美しい
日帝
日帝
???
???
???
日帝
???
???
日帝
ヒュオォォォ…
日帝
気味の悪い風が吹いたと思えば、あの老人はいなかった
日帝
まあ、別に悪いものを貰ったわけではないだろう
日帝
懐に仕舞うのも惜しく、その石を眺めながら家に帰った
日帝
にゃぽん
日帝
にゃぽん
にゃぽん
日帝
日帝
朝早くに行って夜遅くに帰ってくる…
現代の会社はやたらと長く働かせるようだ
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽんは私の持っていた石を指差した
日帝
にゃぽん
日帝
日帝
にゃぽん
日帝
にゃぽんは立ち上がり、ラブラドライトをじーっと見つめる
にゃぽん
日帝
にゃぽん
日帝
にゃぽん
一瞬、にゃぽんの顔が凄く怖くなったような気がした
日帝
日帝
にゃぽん
にゃぽん
日帝
聞かなかったことに、見なかったことにしよう
日帝
この石は、もうあの子たちには見せないようにしよう
日帝
見れば見るほど美しい
美しいという言葉でも、表しきれぬほどに
日帝
他のことがどうでも良くなってしまうほどに、それを気に入ってしまった
日帝
日帝
日帝
…
日帝
私は石を懐に仕舞い、掃除を始めた
日帝
日帝
日帝
今日の夕食は焼き鮭と味噌汁とおひたしだ
我が家では魚が一瞬で消えるため、多めに焼いてある
日帝
ただいまー!!
日帝
日帝
にゃぽん
日帝
私は咄嗟に石を隠した
にゃぽん
日帝
にゃぽん
にゃぽん
ぴょんぴょんと跳ねながら喜ぶにゃぽん
日帝
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
日帝
日帝
にゃぽん
にゃぽん
私には違いがわからないが…
まあ、美味しいと言ってくれているので良しとする
日帝
日帝
にゃぽん
にゃぽん
それは私も思う
日帝
にゃぽん
日帝
ただいま帰りましたーッ!!!
にゃぽん
日帝
にゃぽん
日帝
日帝
聞いているのかいないのか…
日本を出迎えに、にゃぽんは玄関まで行ってしまった
日本
日帝
帰ってきて第一声がそれか…と呆れつつ、仕事帰りの息子に声をかける
日本
日本
日本
日帝
日本
にゃぽん
日帝
元気なのはいいが、うちの子はどうしてこう落ち着きがないのか…
日帝
ようやく1日が終わる
日帝
暗い中でも、その石は不思議な光沢を見せ、まさに目を奪われるほど美しい
日帝
もしかすると、良い夢を見られるかもしれないな
日帝
日帝
日帝
私は薄暗い森の中で木に縛られており、目の前には小さな子供が10人ほど立っていた
彼らは浅黒い肌に何か民族衣装らしき服を着ている
まるでどこかの先住民のようだ
子供
私を指差し、皆口々に言う
子供
ズルズルッ
何かがいる
私の頭上で、何かが動いている
しかし首が動かず、上を向けない
子供
日帝
よく見ると彼らは無表情で、まるで生気を感じられなかった
子供
ズルズルッ
子供
急に恐ろしくなってしまって、私は必死で身を捩り逃げようとして───
日帝
───目が覚めた
日帝
涼しい季節であるというのに、全身は汗でびっしょり
心臓はいやに激しく鳴り、暫く放心していた
日帝
ここはあの森ではない
私の部屋だ
そう認識した途端、私は安堵した
日帝
日帝
日帝
私も疲れているのだろうか
日帝
日帝
日本
日帝
日帝
日本
日帝
日本
日本
日帝
日帝
寝て起きたら目が充血しているとは
ちらとあの夢が脳裏に過ったが、関係ない
あれは夢なのだ
日本
日帝
日帝
日帝
日本
日帝
洗うついでに鏡を見ると、本当に右目が充血していた
日帝
日帝
日帝
夕方に出くわして、一度大泣きされた時は焦ったな…
あと、私は動物にも怖がられやすい
日帝
それからの数日、私は頻繁にあの夢を見ている
縛られている私
「ナール、ナーシュ」と呟く子供
木の上にいるなにか
見る度に汗だくで飛び起き、恐怖に慣れることはなかった
そしてこの夢を見た後は、必ず右目だけが充血している
日帝
貰ってからの数日、私は一度たりと手放したことはなかった
家事をする時も、散歩をする時も、眠る時も
何をするにも持ち歩いた
日帝
人間も国も、怪しいと思ってしまえば怪しく見えるものだ
青白い光を反射する石が、どこか不気味に思えてきてしまった
日帝
私は机にラブラドライトを置き、じっくりと眺める
日帝
いくら不気味だと思っても、きっとこの美しさには敵うまい
日帝
この石には、そう思わせる“力”がある
にゃぽん
日帝
日帝
どうやら、にゃぽんは友人と共に帰ってきたようだ
ベラルーシ
エストニア
日帝
日帝
にゃぽん
しまった、にゃぽんたちに見られてしまった
ベラルーシ
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽんは指を差し、友人たちにも見せる
エストニア
ベラルーシ
エストニア
日帝
エストニア
顔を真っ青にして、私に訴えかけるエストニア
ベラルーシとにゃぽんを石から引き離し、私からも距離を取られた
にゃぽん
にゃぽん
ベラルーシ
ベラルーシ
エストニア
エストニア
日帝
ひょいと持ち上げると、エストニアは更に怯えてしまった
にゃぽん
にゃぽん
日帝
にゃぽんは私から石を取り、その場からエストニアたちに見せる
エストニア
ベラルーシ
ベラルーシ
エストニア
エストニアは誰の声も聞こえていない様子で、ベラルーシの手を引っ張って更に遠くへ
にゃぽん
日帝
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽんは石を返すと、離れた友人の元へ行った
ベラルーシ
にゃぽん
にゃぽん
なんの話をしているのか、よく聞こえない
それよりも、石に目がいってしまう
エストニア
エストニア
エストニア
エスティちゃんは震えながら、ベラの手をぎゅっと握っている
ベラルーシ
ベラは頭を撫でながら、エスティちゃんに優しく問いかけた
エストニア
にゃぽん
ベラルーシ
エストニア
エストニア
にゃぽん
にゃぽん
見ただけでそんなこともわかるのか、と感心した
ベラルーシ
エストニア
ベラルーシ
エストニア
エストニア
エストニア
にゃぽん
エストニア
ベラルーシ
エストニア
にゃぽん
エストニア
エストニア
にゃぽん
確か…
にゃぽん
その後は石を見ていなかったから、お父さんが元の持ち主にでも返したのかと思っていたけど…
どうもそうじゃないらしい
エストニア
エストニア
にゃぽん
にゃぽん
これできっとお父さんも大丈夫
娘の友人たちが来て数時間
ベラルーシ
エストニア
日帝
ベラルーシ
エストニア
にゃぽん
意味深なことを言い残し、彼女たちは帰って行った
そろそろ夕食を作らないとな、と考えていると
日帝
にゃぽんは俯きながら言った
にゃぽん
ザシュッ