疑うがゆえに知り、 知るがゆえに疑う。
––– 寺田 寅彦『知と疑い』
公園
蘭丸
俺は神様に貰ったビンゴカードを 見つめながら小さく呟いた。
蘭丸
蘭丸
???
蘭丸
蘭丸
蘭丸
圭
蘭丸
この人の名前は 空泉 圭(そらいずみ けい)。
元々、“俺がいた世界”にいた 人物で紫髪のポニーテールに眼鏡を かけた小麦色の肌の女性だ。
とある研究所で“俺を創った” 人間達が所属していた研究室の メンバーの1人で正直、 ヘラヘラしているのに核心を突く 言動をする謎の多い人物だ。
圭
蘭丸
ビンゴについて話すと ペナルティを受けるため 瞬時にビンゴ画面を消し 俺は適当なことを言った。
圭
圭
蘭丸
圭
蘭丸
圭
圭
蘭丸
圭
圭
蘭丸
圭
蘭丸
圭
蘭丸
蘭丸
圭
蘭丸
圭
蘭丸
圭
圭
蘭丸
圭
蘭丸
俺は空泉さんに自分の 神の力について伝えていない。 しかし、“後に続いて”という発言は そういうことなんだろう。
圭
圭
圭
そして空泉さんは 本当に俺と同じ力を披露した。 それに続き、俺も力を見せた。
俺の神の力は抗体人間時代の 能力を再度使えることだ。
俺は元々、戦争で使用する 生物型兵器として生まれた。
今は特殊な薬によって 人間になり、能力は 使えなくなった。
そして過去に使えた能力は ・最大半径15mまで 暗黒物質を生成できること ・攻撃を無効化できること
暗黒物質というのは 簡単に言えばブラックホールだ。 一度接触すると、その箇所が完全に 消えるまで蝕んでいく恐ろしい力だ。 対処法は接触部位を切り落とす しか方法はない。
攻撃の無効化は読んで字の如くだが 体が直接触れる物理攻撃は 無効化できないため 殴打や蹴りは防げない。
圭
蘭丸
蘭丸
圭
圭
蘭丸
圭
蘭丸
圭
圭
そう言い残すと空泉さんは この場を後にした。
蘭丸
蘭丸
蘭丸
蘭丸
俺は彼女への新たな疑問を 抱えることになってしまった。
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