ほとけside
いふ先輩に告白されたあの日から 6人でお昼ご飯を食べるのが日常になった
先輩達の話は面白いし、 昼休みがより楽しいものとなった
初兎
ほとけ
りうら
ほとけ
あの日からいふ先輩に アプローチされ続けている
いや、とまでいかないが どう対処していいか困っている
りうら
ほとけ
初兎
りうら
初兎
初兎ちゃんに勘違いさせちゃった みたいだけど、僕はいふ先輩のことを 恋愛的に好きなわけじゃ無い
ただ、嫌いでは無いって感じだ
自分に好意を向けてくれる相手なんて 初めてだから、なんで好きになったのか 気になる、というぐらいだ
ガチャ
りうら
悠佑
やっぱり屋上は人が多いが、 先輩達はすぐ見つけられる
僕らが言えることじゃないが 髪色が派手で目立つのだ
しかも全員生まれつきなのだから驚きだ
初兎
ほとけ
全員
2限終わりからお腹が空いたと 言っていた初兎ちゃんの言葉を きっかけに昼食が始まった
ないこ
りうら
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうちゃんとないこ先輩が おかずを交換しあっている
二人の仲の良さが伝わってくる
カップルだったらあれが 普通なのだろうか?
生憎恋人の一人もできたことのない 僕にはわからない
非リアの目で堂々とイチャつくのは いかがなものかと思ってしまう
初兎
悠佑
初兎
悠佑
こっちもこっちで食べさせ合いっこと いうものをしている
こちらも僕に縁がないもの
親友の彼氏としての顔を見るのは 複雑な気持ちだ
いふ
ほとけ
いつの間にか僕の隣にやってきていた いふ先輩に話しかけられる
内心びっくりしながらも 平常を装って返事する
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
僕の言葉を聞いた途端顔を曇らせる先輩
何か気に障ることを 言ってしまっただろうか?
一気に不安を募る
しかしただの世間話だったように思える
もしかしたらトラウマ的なこと なのかもしれない
それだったら変に聞くのも失礼だ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
気まずくならないように話題を変える
先輩も気づいているのか 何も言ってこない
先輩とは何だかんだ気が合う
出会ったばかりの相手に ここまで心を開けるなんて 久しぶりだ
まるで昔から知り合いのようだ
いふ
ほとけ
改めて好きなおかずと聞かれると ピンとくるものがない
嫌いなものの方が思いついてしまう
きっとこれは幼い頃から僕の健康を 気遣って母さんが苦手なものでも 容赦なくお弁当に入れるからだと思う
今となっては母さんの優しさだと 思うが、昔はとても嫌だった
特別な日は僕の好物を 入れてくれたことも思い出した
唐揚げやグラタンなどの お弁当に入っているとテンションが 上がる物を入れてくれていた
母さんがお弁当を作る姿を 昔はよく眺めたものだ
今となってはそんなことも すっかりなくなってしまったが
ほとけ
いふ
いふ
ほとけ
確かに唐揚げは晩ごはんに出ると 嬉しいがグラタンはそうでもない
いつでも食べようと思えば食べれるが、 お弁当に入っているから嬉しいのだ
相乗効果や印象的なものなのだろうか?
でも実際誕生日に食べるケーキと 貰い物のケーキじゃ特別感が違う
誕生日は1年に一回しかないが、 貰うことは時々あったりするものだ
いつもは食べれないという事実が 大切なんだろう
ほとけ
僕ら以外の4人を眺める
それぞれ距離が近く、 恋人なんだと再認識させられる
人生において恋愛は どうしても絡んでくる
一生ずっと一緒に添い遂げる相手を 見つけられる人もいれば、 相手をコロコロと変え続ける人もいる
他人の生き方にとやかく言う つもりはない
その人が幸せならそれでいいと思う
恋愛の仕方にもいろんな形がある
異性同士で付き合う人も 同姓同士で付き合う人もいる
そのことに対して まだ世間は受け入れきれて いないように感じるが、 僕は否定的ではない
寧ろ違和感なく当たり前となっている
周りに同性カップルがいることも要因の ひとつかもしれないが、 己の心の持ちようからきているように 思える
好きなもの同士が恋愛することを 否定する方が寧ろ理解できない
なんて、同じように考えている人が 少ないから理解が進んでいないんだろう
初兎
ほとけ
初兎
りうら
りうら
ほとけ
気がついたら己の世界に 入り込んでいたようだ
急に黙り込んで心配をかけてしまった かもしれない
それなら申し訳ない
ほとけ
ほとけ
ないこ
悠佑
突然先輩たちが話に入ってきたことに 驚きながら返答する
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
みんなの顔が見れなくて下を向く
沈黙が辛い
りうら
初兎
ほとけ
初兎
初兎ちゃんに頬を包み込まれる
初兎
りうら
りうら
ほとけ
僕は別にただの平凡な人間だ
イケメンでもないし 特別優しいわけでもない
初兎
ほとけ
りうら
ほとけ
いふ
ないこ
ほとけ
悠佑
告白された回数なんて 自慢するものではないと 思っていたから 誰かに言ったことがなかった
どうやらこの回数は多いらしい
ほとけ
ほとけ
女子に話しかけたら悲鳴を上げられ、 男子には冷たい目で見られ、と 散々な中学校生活だった
おかげで友達は数人しかいなかった
いふ
悠佑
先輩たちが言っている事が 本当とは思えない
自分より明らかに イケメンな人たちに 言われるとイラッとくる
初兎
ほとけ
随分と心外なことを言われた
流石の僕も傷つく
いふ
りうら
りうら
ほとけ
初兎
悠佑
さっきまで僕が質問攻めに 合っていたが、やっと解放された
いつもはそこまで 喋らないから緊張した
結局その後も質問攻めに 合うのだった──────
コメント
6件
イチャイチャ尊いぃ……けど 周りがみんなイチャイチャしてる中 自分だけ片思いの人と何も無い って思うと辛そうですね…() くっそ、モテてんのか…ずる(( というか今更ですけど そこまで喋らない水くんって なんか違和感えぐいですねwwww