凛々葉
……今日は華鈴の命日……
私は7年前、事故で妹の華鈴を亡くした。
まだ8歳の妹を亡くした私は正常な思考が出来なくなっていた。
しかし、いつしか友達も増え、そんな思考はとっくに治った。
凛々葉
華鈴……
凛々葉
あなたが死んだのはとても悲しかった……
凛々葉
今もずっと……見守ってくれてる?
花束が、風に吹かれて花びらが散った。
綺麗な白いスイートピーの花だった。
凛々葉
今まで、ありがとう、華鈴。
凛々葉
お姉ちゃん、華鈴の為にも、頑張って看護師になるよ。
凛々葉
やったー!合格したー!
凛々葉
これで看護師になれるー!
奏太
お前随分うるさいなw
凛々葉
奏太も医師免許取れたんでしょw
奏太
そうだよ~、長年の夢が叶ったよ~
凛々葉
私もだよ~!
そして私は立ち上がり、叫んだ。
凛々葉
華鈴~!聞こえてる~?
奏太
ふふw
凛々葉
看護師の試験合格したよー!
凛々葉
これでお姉ちゃん、看護師になれるよー!
奏太
いい姉をもったな!華鈴ちゃん!
凛々葉
いやあ、それほどでも~!
その時、白いスイートピーの匂いが微かに香った。






