タイムミリット───。

医者から伝えられて

そこから僕のカウントダウンが始まった

笑い方やばwww

青ちゃん楽しそうだねww

かわいいw

過ごす時間が1個1個大切だから

失うのが怖かった

嫌だった

今までやってきた分

そんなことで失ってしまうんだ

心配されたくなくて

今日もまた知らないふりをする

ｶﾁｯ.....ｺﾁ....ｶﾁｯ....ｺﾁ...

時計を見る度

少しずつ削れて

明日が来るのに嫌気がさす

枕に頭を埋めて

また明日を迎える

メンバーとの何気ない会話や

楽しい日常も全部

いつもより特別に感じて

カウントされてる分

一日一日を大切に過ごすようになった

ﾊﾟｼｬｯ

知ってたよ

"凄くお似合い"

そんなこと言いたくなかった

僕も彼のことが好きだったから

言いたくなかった

赤くんと僕はまったくの別人

可愛さだって

話し方だって

見た目だって

全てとは限らないけど全然違う

それにもし僕が告白して

成功したら？

結局僕は居なくなってしまう

君を置いてくことになる

だから

背中を押すことしか出来なかった

成功したんだね

これで僕は安心して諦めることができる

大好きだったよ

桃くん...

"おめでとう"

そう一言言えばいいだけなのに

君の幸せを喜びたくなかった

諦めきれてなかったんだ

大好きなのは同じ

変わったのは幸せが2つに割れたこと

僕は幸せ...？

どうだろ

僕は自分の行動で幸せはなかったのかもね

悪化していく体

ﾋﾟﾁｬｯｯ

もう僕に時間はないようで

もう何も出来なかった

孤独な気分のまま──

あの後僕は意識を失って

カウントダウンが0になった

僕は結局

好きな人にを"好き"を伝えれないままだった

またいつか伝えれるかな....？

僕の数字が

また動き出すまで───。