目の前の3人。勉強会の時とはまた違う修羅場。
いや、あれ以上だった。
周りのみんなはザワザワしながら問うの2人を見つめては目をそらす。きっと怖すぎて関わりたくないんだろう。
俺はB組のドアから2人の会話を聞いてるしかなかった
桃谷
っざけんな、、、何もわかってないから聞いてんだよ
青猿
正義の言葉並べて僕にキレて。るぅとくんが喜ぶの?あんな腹黒がさ
2人、、、さとみくんところちゃんの声は冷たく、聞いているこっちがゾクッとするほどだ。
、、、というか、何であんなことになってんだよ
桃谷
お前、、、本当に何があったんだよ
青猿
、、、さとみくんには言いたくない
桃谷
だから何で!!
2人とも一触即発の空気になり周りもあせりだす。
そろそろ先生を呼んだ方がいいんじゃないか、、、だれかがそう言ったとき
黄神
__もう良いです
人混みの中で低く落ち着いた声が響く
黄神
、、、もういいですよ2人とも
桃谷
、、、瑠斗
青猿
、、、るぅ、とくん
るぅとくんがさとみくんのつかんでいた手に手を重ね話すようなだめる
黄神
分かってましたから。ころちゃんにとって僕はその程度の人間だって
青猿
、、、、、、、っ!!
弱く微笑むその顔にころちゃんの顔が歪む
黄神
きっと僕が知らないうちに嫌な思いをさせていたんですよね。腹黒なんて言われても仕方ないです。だって僕は、性格がよく、な、いん、、、
そう涙声で言いかけて俯いた彼。
、、、俺が出てきて止めたほうがいいだろう。
思い切って足を踏み出す。
グイッ
桃谷
、、、はい、もうこの話おしまいな
目の前まで来たところでピンク髪に邪魔された。
桃谷
__瑠斗、誰もいないところ行こう、ここじゃアレだしな。一応会長だろ
近くまで行ったからか、さとみくんがボソリと言ったのが聞こえる
黄神
、、、っはい
目を擦ったと思えばるぅとくんは笑顔でころちゃんに向き合った
黄神
もうすぐ授業ですし、"演技の練習"はこれくらいでいいですよね!
赤崎
(あ、そういう風に押し通すのね)
彼の笑顔につられてさとみ君もひきつった笑みを浮かべる。演技下手すぎだろ←
黄神
じゃあころちゃ、、、んっ、またね!
少し泣きそうな顔をしていたのは気のせいだろうか。
立ち去る2人に安堵する周り。
一気に人が消えていった
赤崎
、、、ころちゃん、大丈夫?
俺が話しかけると彼は
青猿
っ、、、莉犬くんんんんんんんんん、、、
グッと抱きしめてくる
赤崎
、、、本当何があったの、、、?