TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

聖なる夜、君と2人で【完結】

一覧ページ

「聖なる夜、君と2人で【完結】」のメインビジュアル

聖なる夜、君と2人で【完結】

9 - "ただいま"を聞きたくて

♥

240

2022年12月25日

シェアするシェアする
報告する

sora

こんにちは!

sora

soraと申します!

sora

へいへい、待ってましたぜお客さんよ(?)

sora

時間と充電が無いのでレッツゴー!

sora

それでは〜

sora

(꜆ ˙-˙ )꜆メシアガレ☆

【連載の注意】は第1話に書いてあります

○*・第9話・*○

「"ただいま"を知りたくて」

はぁっ、はぁっ....はぁっ

いふ....くん...?

どうにか護衛を巻いてきた

どうにか巻いたけど...もう朝の8時だ

いふくんが居ない

行っちゃったのかな....

一応街の周辺の地図は持ってきた

それに、思わぬ収穫もあった

これ...やっぱり奴隷オークションの中の地図だよね...?

屋敷(家)の資料室を漁っていたら出てきたのだ

しかも紙が結構新しい

いふくんが一昨日かいてくれた4分の1の部分がピッタリ重なってたからもしかして...と思って持ってきた

(家に地図があるってことは、グリスィー公爵家も携わっているのかな...?)

複雑な気持ちだ

とりあえず奴隷オークションの所に行かないと....っ

僕は足を進めた

いふくんと一緒にクリスマスを過ごすために....

ワイワイ ガヤガヤ

わぁ....賑わってるなぁ

僕は持ってきたマントを羽織りながら口に出す

この黒いマントは顔と服を隠すためのものだ

顔もバレちゃ行けないし、貴族の服で勘ぐられたらやだしね

それにしても、ここにくるまで凄く時間がかかってしまった

(もう正午だよ....)

いふくんが昼過ぎがいちばん多いって言ってたっけ

きっと、これからもっと人が増えるんだろう

その前に入り込まないと....

さぁて、どこから入れるかな...

(なんとか入れた...)

僕は心の中でガッツポーズをする

あの大人数の中を縫って入ってきたけど、意外とバレなかったな

ここは牢獄の中に人が居ないし、誰も来ないのかな

それにしても酷かったな....

牢獄の中の奴隷の人達の扱いが想像以上に酷かった

衛生なんて1ミリも気にしてないんだろうなと誰もが思う状態だ

そしてそれがいふくんと重なって、さらに辛かった

(気分があんまり良くないし、ちょっと休もうかな...)

俺はそこにあった木箱に腰を下ろす

まずはいふくんと連絡を取らないと....

カツ カツ カツ

っ!

誰かの足音が聞こえた

(ここに隠れる場所なんて....っ)

カツ カツ カツ

焦る僕に追い討ちをかけるように、さらにその音は大きくなっていく

っ.....ダッ(走る)

見張り番

っ!誰だ!!

バレたッ.....!(小声)

どうしようどうしようどうしよう...!

まだいふくんがどこに居るかもわかんないのにっ....!

ハァッ ハァッ はぁっ....

(どうしよう...どんどん人数が多くなってるよ!!)

(そりゃ子どもの背丈の黒マントの不法侵入者なんて怪しいけど!!)

どんどん増えていく足音に気が狂いそうだ

おい!どこ行った!

今そっちに言ったぞ!!

待てぇええ!!!!

やばっ....!

いふくんが居るのは分かっている

さっきから、「黒マント」と「黒パーカー」という単語が聞こえてくる

「黒マント」は僕で、 「黒パーカー」はいふくんのことだろう

せめていふくんに会えれば.....

っ....タッタッタッ

タッタッタッ

さっきから牢獄の中にあまり人が居ない列を走っているから場所が分かりにくい

ここを通ったのか通ってないのかが分からない

(なにか目印があれば....っ)

あっ!

テイニィ

え?

(あった..!!)

1つ牢獄を空けて、その隣に人が見えた

黒髪の、目が緑色で綺麗な子がおろどいたようにこちらを見る

ちょっとそこの人!

テイニィ

じ、自分...だよね?

うん!

悪いんだけどさ....そこの板、ちょっと貸して欲しいんだけど....

テイニィ

え...これ?

彼女...彼かな?

彼が壁に立てかけてある板を指さす

テイニィ

これはちょっと....

少しの部分だけでいいの、お願いっ!

テイニィ

少しなら...

バキィッ(板を膝で割る)

わぉ....

きっと予想どうり男の子なんだなと勝手に納得する

テイニィ

はい、どうぞ

彼が鉄格子の隙間から板を差し出してくる

ありがとう

....僕のこと止めないんだ

テイニィ

そりゃ...息切れ切れに走ってる奴止めないよ

....ありがとう

いつかこの恩は返すからね〜っ!

タッタッタッ(走る)

テイニィ

恩なんて返せるわけないのに....変な奴....w

黒マントはどこ行った!?!

おい!多分そっちだぞ!

了解!!

はぁっ....

逃げても逃げてもキリがない

そしていふくんとも会えない

向こうが僕達を仲間と捉えているのかは分からないが、一緒に追いかけられているのは確かだ

(これじゃ逃げ惑って体力尽きて終わりだよ....)

なにか方法は....

クラッ(立ちくらみ)

うぅ"〜.....

ちょっとしゃがもっかな....

ストン....(膝を下ろす)

うわぁ...床がベトベト

キンッ....

あれ...なにか手にあたって.....

持ち上げてみると、それは釘だった

釘...くぎ......

......あっ!

さっきの子に貰った板は、もともとただの走った目印に置こうと思ってただけだけど....

これは使えるかも.....!

絶対に逃げてみせる

いふくんの"ただいま"を聞くために

聖なる夜、君と2人で【完結】

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

240

コメント

2

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚