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めぐむ
めぐむ
蒼也
蒼也
蒼也
そう言って、ベンチから立ち、めぐむちゃんの袖を引く
めぐむ
しかし、何も言わずに、手を払われる
振り返ると、めぐむちゃんは、複雑な面持ちで、こちらを見ていた 警戒している
蒼也
蒼也
めぐむ
めぐむ
蒼也
蒼也
めぐむ
めぐむ
蒼也
めぐむ
めぐむ
めぐむ
めぐむ
蒼也
めぐむ
蒼也
蒼也
蒼也
蒼也
めぐむ
蒼也
めぐむ
めぐむ
蒼也
蒼也
めぐむ
めぐむ
蒼也
めぐむ
めぐむ
めぐむ
めぐむ
めぐむ
めぐむ
蒼也
蒼也
蒼也
蒼也
めぐむ
めぐむ
めぐむ
蒼也
蒼也
めぐむ
めぐむ
めぐむ
めぐむ
めぐむ
蒼也
蒼也
蒼也
蒼也
めぐむ
めぐむ
公園から帰路につく
終わった
母さんを失って
めぐむちゃんとは別れて みなも現れない 全て失った
あとは・・・
ナカノ
ナカノ
突然、すれ違いざまに、声をかけられた
蒼也
ナカノ
ナカノ
蒼也
ナカノ
蒼也
蒼也
いち早く、家に戻りたかった 頭が痛い
横切ろうとすると、少し乱暴に肩を掴まれた
ナカノ
ナカノ
蒼也
ナカノ
ナカノ
ナカノ
ナカノ
ナカノ
蒼也
ナカノ
ナカノ
ナカノ
そうして、ナカノは手を放した 解放された 頭が痛い
何度も何度も岩で叩かれるような痛みと共に、虫が這うような感覚もある
お前はクズだ
お前には心がない
お前はいないほうがいい
頭痛と共に声が入ってくる まとわりつく
蒼也
蒼也
蒼也
頭が痛い 虫が、虫が脳みそと皮膚の間を這っている 気持ちが悪い
お前はクズだ
蒼也
なんで助け..くれなか..たの?
母...声がした...
も...手遅...だよ
み..の声...した...
ソウ..く...には心...ない
お前は..だ...がいい
早..く消..ろ
早く消...ろ
早く消えろ
みな
みな
なんで・・
みな
みな
なんで、助けてくれないんだ
みな
みな
なんで、嘘つくんだよ
みな
みな
みな
これ以上・・
これ以上・・・
裏切らないでくれ・・
蒼也
いつのまにか寝ていたようだった
頭痛が消えている
蒼也
夢の中での言葉を思い返す
蒼也
優しい言葉
みなは最初からずっと手を差し伸べてくれていた
みなだけじゃない、めぐむちゃんも、ナカノだってそうだ・・
それを僕はずっと・・拒み続けてきた
蒼也
蒼也
今までの光景が脳裏を過ぎる
母さん、みな、めぐむちゃん
僕はみんなに
憎まれてると思っていた
違う
最初はみんな愛してくれたんだ
憎んでたのは・・みんなじゃない
僕がみんなを憎んでたんだ 優しさにつけ込んで、子どもみたいに・・
蒼也
謝りたいと思った
今になって・・
こんなにも尊い
蒼也
今まで無視していた傷が今になって、胸を引き裂く
胸が苦しい
蒼也
全てを終わらせようと思った
しかし、絶望する思考に、突然の着信が割り込んだ
着信の相手は、めぐむちゃんだった
めぐむ
蒼也
めぐむ
めぐむ
蒼也
めぐむ
蒼也
めぐむ
めぐむ
蒼也
めぐむ
めぐむ
めぐむ
蒼也
蒼也
めぐむ
めぐむ
めぐむ
めぐむちゃんは本当に悲しいそうな声を出した。 それが伝わってきた 今まで感じたことのない感覚
いや・・ この感覚は遠い昔には感じていたことだった 当たり前のように
かわいそうだと思った 今まで感じることのなかった、彼女の気持ちが、電話越しに僕の体に流れ込んでくる
初めてかわいそうだと思った 初めて申し訳なく思った
初めて尊く愛おしく思った
好きだと伝えられないことを、もどかしく思った
蒼也
蒼也
めぐむ
蒼也
蒼也
蒼也
めぐむ
蒼也
めぐむ
めぐむ
めぐむ
蒼也
蒼也
蒼也
蒼也
蒼也
めぐむ
めぐむ
蒼也
僕はそうして、妄想の彼女、みなの話をめぐむちゃんに聞かせた
もう嘘をつかないためにも、僕が今までどうやって過ごしてきたの、聞いて欲しかった。
聞くに耐えない話だったろうと思う それでも、聞いてもらわないといけなかった、これからの僕のために
めぐむ
めぐむ
蒼也
めぐむ
めぐむ
蒼也
蒼也
めぐむ
めぐむ
めぐむ
蒼也
蒼也
めぐむ
めぐむ
めぐむ
めぐむ
蒼也
めぐむ
蒼也
めぐむちゃんとの通話が終わると、僕はすぐに外に出た
外はすっかり夜空で、冷え込んでいた
蒼也
そんな当たり前のことを感じては口に出した
蒼也
蒼也
身を引き締めると、公園に向かった
公園まで走る 息が切れて、肺が苦しい 足がびっくり筋肉が痛んだ まだ、冷え切っていない秋の季節では、汗もかく
痛み、寒さ、疲れ、夜の匂い、駆け抜ける街の風景、自分の足音
色んな感覚が情報が、流れるように入り込んできて、頭が胸がいっぱいに詰まっていく。
体が重たい
みんな、こんな風に生きてたのか
みな
公園のベンチ 前と変わらない場所に彼女はいた
蒼也
蒼也
みな
蒼也
蒼也
どこにあるかわからず探すと、木に隠れていた月が顔を出した 本当に、本当に綺麗だ
蒼也
みなはにっこりと笑ったままこちらに目線を移した 大きな瞳はまっすぐとこちらを見続ける
蒼也
蒼也
蒼也
蒼也
みな
みな
蒼也
みな
蒼也
蒼也
みな
蒼也
みな
蒼也
蒼也
蒼也
蒼也
蒼也
みな
みな
蒼也
みな
蒼也
みな
そう言ってみなは、ベンチの端に寄って、空いたところをトントンとはたいた
蒼也
そうして、みなの隣に座った
みな
蒼也
蒼也
みな
みな
蒼也
みな
みな
そう言うと、みなは僕の胸に手を当てがう
みな
蒼也
みな
みな
蒼也
みな
みな
蒼也
みな
みなの当てがう手がジンと熱くなる 熱くて赤い血が体に巡って満たされていくのを感じた
蒼也
みな
みな
みな
みな
蒼也
みな
みな
みな
蒼也
蒼也
みな
みな
みな
みな
蒼也
みな
蒼也
みな
そしてみなは後ろの方に目線を移した
みな
蒼也
そうして、後ろを振り返ると、めぐむちゃんの姿が見えた
めぐむ
蒼也
既にみなは消えていた
ここまでの話は僕の妄想にすぎない
みななんて人物は最初から最後までいないし、僕はずっと一人で会話しているだけだ
きっと、多くの人にとっては、理解の及ばない、聞いてられない話だろうと思う
それでも僕は、誰がなんと言おうが
妄想は捨てたものじゃないなとそう思った
蒼也
めぐむ
夜の道、2人並んで歩いていた
めぐむちゃんは僕を許してくれた
彼女はみなの話については一切触れない
きっと、色んなことを、頭の中でまとめてる途中なんだろうと思う
そんなことがわかるようになった
これが心だ
体はやけに重たくて、夜風がやけに寒くて
重たくて、うるさくて、まとわりつく
それでもあったかい
蒼也
胸に手を当てた ドクドクと脈打って身体中を血で溢れさせている
突然に涙が止まらなくなった
気づけば静かに背中をさすられている
その温かな手の持ち主はなにも言わない 何も言わずに、崩れそうな心を支えてくれた
あぁ、生きてる 涙が止まらない
ありがとう、ありがとう 心の中で何度も何度も呟いた
暖かくて 優しくて
冷たくて 厳しい
嗚咽の夜道は永遠と続いて見えた