今日も柚月君が遊びに来た。
コーラの在庫はバッチリだし、ゲームの練習もしてきた。
準備万端!のはずだった…
山川のぞみ
柚月
柚月
山川のぞみ
柚月
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月
柚月
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
柚月
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月
当時の惨劇を思い出し背中を震わせる私を、柚月君が冷ややかな目で見ていた。
山川のぞみ
柚月
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月
ポッキーの箱を開けながら柚月君が続ける。
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
その時。
私のお腹のあたりから、小さいが確かな低周波が聞こえた。
すなわち空腹を訴える腹の虫。
めんどくさがらずにちゃんと昼食を摂ってればっ……!
なんて後悔しても時すでに遅し。
低周波を敏感に察知した柚月君がポッキーを1本取り出して、私に向けた。
柚月
柚月
NOとは言えない、猫のような妖(あや)しい笑みがそこにあった。
口にチョコの甘い味が広がる。
気がつけばポッキーをくわえていた。
ソファーに座っていた私の前に柚月君が回りこみ、もう片方のポッキーの端をくわえる。
以前元カレとポッキーゲームをした時、こんなに緊張しただろうか。
__柚月君がくわえていたポッキーを噛んだ。
ポッキーと柚月君との距離が数ミリ短くなる。
このゲームが終わった「後」を想像すると耐えられなかった。
思わずポッキーから口を離した。
山川のぞみ
コーラやゲームの準備はしてきた。
ポッキーゲームの準備なんてしてない。
だから顔が赤いし熱い。すごくドキドキする。
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
柚月
柚月君は頷くと、にっこりと幼い笑みを浮かべた。
柚月
山川のぞみ
その真意を聞こうとした次の瞬間
柚月君が私の両肩を掴み、ソファーの背もたれに押し付けた。
柚月君がソファーに右膝をのせて身を乗り出す。
呆然としている私の口にポッキーが突っ込まれた。
柚月
テイク2が始まった。
1噛みする度に短くなるポッキー。
山川のぞみ
ものすごくドキドキするけど
ゲームの最後を迎えることに、抵抗はない。
だって柚月君だから
もう5センチほどしか残ってない……
ピンポーン
山川のぞみ
インターホンで現実に引き戻された。
残り5センチのポッキーをくわえた私達に、間延びした「宅配便でぇす」の声が割って入る。
…どうして今ネット通販が届くのだろうか。
柚月君がため息をついた(ように見えた)。
柚月君がポッキーを口から離した。
柚月
私は残りのポッキーを噛み砕くと、慌てて玄関に向かった。
宅配便を受け取った後、柚月君はもうポッキーゲームをやろうとは言わなかった。
またいつもみたいにゲームで対戦したりして過ごした。(ゲームは私が負けた)
柚月
山川のぞみ
柚月
柚月
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月
柚月
柚月
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月君はイタズラが成功した子供のような、無邪気な笑みを向けた。
柚月
そう言って柚月君は帰っていった。
残された私はただ のたうち回るしかない。
でも
気のせいだろうか。 いや、たぶん違う。
去り際の柚月君の顔は
紅く染まっていた。
コメント
27件
柚月くん‥‥‥可愛さの中にあるかっこよさ‥‥めっちゃキュンキュンする♥///
可愛いなぁ☺️ この二人。癒されます!
なんか好き (?)