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古事記では、イザナミはヒノカグツチという火の神を産むとき 火傷を負って死んでしまう
一方、日本書紀の本文ではイザナミが死ぬことはない
しかし、ある書では、古事記と同じようにカグツチを産むときに イザナミは命を落とす
イザナギはイザナミを追いかけて黄泉の国に行くことに……
イザナギ
イザナミ
イザナミ
イザナミ
イザナミ
死者の国のものを食べるともう元の世界に戻れないというのは
日本神話だけでなく世界の神話に見られる
例えばギリシア神話で冥界の神ハーデスにさらわれたペルセポネは
冥府のザクロを食べたため完全に地上に戻ることが出来ず
一年の半分を冥府で過ごすことになったという
さて
わざわざイザナギが迎えに来ているのに
イザナミ
というのは少し不思議ではある
おそらく、この「寝る」というのは
死者に戻らなければいけないといった意味なのだろう
だがイザナギはイザナミの言いつけを守らなかった
イザナギ
櫛に火をともしてイザナミの姿を見てしまう
イザナギ
するとイザナミは死体に戻っており、腐ってうじがわいていたという
これを見たイザナギは驚き
イザナギ
といって逃げ出した
一方イザナミは
イザナミ
といって怒り、冥界の鬼女8人
ヨモツシコメ、またはヨモツヒサメともいう
に追いかけさせた
イザナミ
ヨモツシコメ
イザナギ
イザナギは剣を抜き、後ろを振り払いながら逃げた
それから髪に巻いていたつる草の飾りを投げると、これが葡萄になった
ヨモツシコメ
ヨモツシコメたちはこれを見て拾って食べた
またイザナギは櫛を投げると、それが筍になった
ヨモツシコメ
シコメたちはまたそれを抜いて食べた
イザナミ
あとからイザナミ自身も追いかけてきた
イザナギ
一説によるとこのときイザナギは大樹に向けて放尿しこれが大きな川になった
モツシコメがこの川を渡ろうとしているあいだに
イザナギはヨモツヒラサカにたどり着いた
そこで大きな岩で道をふさぎ、イザナミに対して縁切りの呪文を唱えたという
イザナミ
イザナミ
イザナミ
イザナギ
イザナギ
イザナギ
といって、持っていた杖を投げられた
これをフナトノカミ、あるいはサエノカミという
実は、これより前に人間が生まれていたという話は特にない
国生みのとき国といっしょに人間も生まれていたのだろうか?
いずれにせよ
こうしてイザナギは地上に戻ってきた
続く
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