遥輝
……一緒に帰ろうなんて、珍しいね。他の子はどうしたの?
宮本
あ、えっと…木更津先輩と帰ってみたいなって思って
遥輝
そっか~。嬉しいこと言ってくれるね(満面の笑み)
…俺は宮本。この人は先輩の木更津先輩。俺の部活の2個上の先輩で、俺が片思いしてる人だ。この人のこの満面の笑み……俺の気も知らないで……もっと惚れさせることして……
遥輝
紅葉が綺麗な季節になったね~
木更津先輩も卒業するんだと考えると、なんかモヤモヤする。
宮本
あの…木更津先輩
遥輝
うん?どうしたの?
宮本
木更津先輩は……進学校決めたんですか?
遥輝
あはは……実はまだなんだよね…(頬掻きながら)
宮本
決めたら教えてくださいね!
遥輝
う……うん。分かった
…少し強引だったかな……でも……卒業してそれきり会えないってのも嫌だし………うーん……
遥輝
……ねぇ、宮本
宮本
はい?
遥輝
何か悩みがあるなら、聞くよ?
宮本
………
こういうとこが狡い。綺麗な紅葉並木の中、横髪を後ろにして、こちらを見てくる木更津先輩。…かっこいいし、今の風景絵として綺麗だけどさ。……良し、決めた。 この人に……この思い、伝えよう
宮本
木更津先輩!
遥輝
はいはい、どうしたの?
宮本
…えと………その……す……
遥輝
す?お酢がどうしたの?
宮本
えと……違くて……俺……木更津先輩のこと……好き……です……///(目を逸らしながら)
遥輝
………へ……?
宮本
だから!木更津先輩のことが好きなんです!付き合ってください!///
遥輝
………(驚愕)
宮本
……それとも……俺じゃ……不満ですか…?
遥輝
……あっはは、そんな訳ないじゃん
ギュッ
宮本
……へ!?///
遥輝
答えは勿論YES。こちらからもよろしくね。宮本
宮本
それはいいんですが……何故抱っこ…!///
遥輝
さぁ、なんでだと思う?
宮本
むー!
…でも、この時間が、ずっと続けばいいと、ずっと願っている。行動してよかったと…ずっと感じている。