ピピピピッピピピピッ
野崎 栞
…ん
昨日はやけにリアルな夢だった、
…でももうそんな事どうでもいい。
だって今日私は死ぬ。
野崎 栞
…
野崎 栞
学校休もう。
あっ!栞、学校休むつもりか!?
そんなの、俺が許さないぞっ!
野崎 栞
(…あの夢の人ならそう言うかな。)
野崎 栞
はぁ、
結局今日も学校に行っちゃった。
行ってもいい事ないのは分かり切ってる事なのにね。
野崎 栞
(とりあえず切りたい…)
颯
おっ!栞!!
野崎 栞
…え?
そっか。私、家帰ってからすぐに寝たんだった。
颯
…って、その腕どうした!?
野崎 栞
あ、これは…
颯
まさか、自分で切ったとかじゃないよね!?
野崎 栞
切った。
颯
…なんで、
野崎 栞
なんでって、
野崎 栞
貴方には関係ないでしょう!?
野崎 栞
もう辛いの。何もかも。
野崎 栞
死にたくても死ねなくて、これに頼っちゃう…
颯
っ!!
…私、抱きしめられてる?
颯
じゃあ俺に頼ってほしいっ、
颯
栞の悲しい顔なんて見たくないんだ。
野崎 栞
っ、
野崎 栞
あ、あれ?涙が…
颯
俺が守るから、見守っているから。
野崎 栞
…ありがとう、
なんでだろう。なぜか貴方に会うのは初めてじゃない気がする。