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妖狐に襲われた女性を助け、村に無事送り届けたあと楓ノ里に戻り華関達に報告する

鬼神丸

戻りました

華関

ご苦労さま

華関

それでなにか異常はあった?

蓮爺

何故か妖狐が現れたな

華関

妖狐?

鬼神丸

郷雨でとある女性を襲っていたんです

鬼神丸

偶然僕たちがそこを通り助けましたが…

蓮爺

妖狐の方は逃げられてしまったのぉ

華関

この付近で妖狐がまたなにか悪さを?

神無月

だとしたら、監視隊達がすぐにこちらに連絡を入れるはずです

華関

けど連絡は来てなかった…

神無月

なにか企みがあった訳では無いのでしょうか?

華関

うーん……

華関

他に妖狐の目撃情報なんかもないのよね?

神無月

そうですね

神無月

1番新しくて数ヶ月前とかになります

華関

なら、あまり深く考える必要はないのかな…

蓮爺

そうじゃな…

蓮爺

どこもかしこも気を張ってしまうと疲れてしまう

蓮爺

何より里のみなが不安になるだろう

華関

後手に回るのは癪だけど現状被害は出てない

華関

そうなると特に問題はないとなるのかな

神無月

一応郷雨付近を調べてきますね

神無月

万が一のことがあると困るので

華関

えぇ、よろしく頼むわ

華関

華関

さてそれじゃあ次はどうするか、よね

蓮爺

と言いますと?

華関

私らの立場は両陣営と比べて肩身が狭い

華関

故に名が通ってないわけよ

蓮爺

そうじゃな

華関

なので、私らという存在をアピールする必要がある

華関

きっと全国津々浦々探せば鬼神丸くんと同じ考えを持つ人も現れるはず

華関

その人達に私らという存在を示す必要がある

蓮爺

つまり、ワシらが全国を巡り広告塔になれと

蓮爺

そういうことじゃな?

華関

ご名答!

華関

もちろん私達も最大限サポートはする

華関

楓ノ里と同じように他種族を受け入れてる村や町は存在する

華関

一応その村や町とは縁があるから私の名前か里の名を上げれば話は通るはず

蓮爺

それらを探せばいいんじゃな?

華関

えぇ

華関

昔は表立って他種族歓迎みたいな雰囲気があったんだけど

華関

今の世の中的にそれをすると目の敵にされるわけで

華関

恐らく隠れてると思うの

華関

だから申し訳ないけどその村や町を探して協力をねだってくれる?

蓮爺

勢力拡大のためじゃ

蓮爺

何とかしよう

華関

そうと決まればまずここから一番近い町を紹介するわ

華関

神無月の祖父 喜助が腕を磨いたと言われる刀鍛冶の有名どころ

華関

『相模』という町がある

華関

そこは私の記憶では他種族歓迎だったはず

華関

今はそれを隠してるだろうね

華関

そこに着いたら町長に話をするといい

華関

相模が味方につけば鬼神丸の二つ目の刀も早急に作られるだろう

蓮爺

して、その相模はどこに?

華関

郷雨をさらに奥に進むと山がある

華関

その山を超えたところに相模はある

蓮爺

長い道のりになりそうじゃな

華関

まぁ気長に旅をするといいさね

華関

事を急いては厄を招くからね

蓮爺

そうじゃな

蓮爺

では、早速行ってくる

華関

気をつけてな

鬼神丸

刀鍛冶が有名な相模という町ですか…

蓮爺

華関が話していた通り

蓮爺

味方になればかなり心強いな

鬼神丸

そうですけど

鬼神丸

今はまだ僕この紅の刃を真っ当に扱えてないんです

鬼神丸

それなのに新たな刀を手にするのは気が早いと言いますか…

蓮爺

その辺は安心せい

蓮爺

刀を作るのに喜助も最低でも3ヶ月はかかると話していたはずじゃ

蓮爺

それだけ期間があれば紅の刃もものにできておろうに

鬼神丸

だといいんですけどね……

…………

なぁ?

鬼神丸

少し話したいことがあるんだが体を貸してくれないか?

鬼神丸

鬼神丸

僕に言うだけじゃダメ?

爺さんにも提供しないといけない話だ

俺に信用がねぇのは構わないが

それで情報が行き届いてなくて敗戦するのは面白くねぇだろ?

鬼神丸

………

まぁ、嫌なら別に構わねぇよ

苦しむのはお前たちだからな

鬼神丸

分かった…

鬼神丸

体を貸そう

鬼神丸

鬼神丸

ちょっといいか爺さん

蓮爺

お主は…

鬼神丸

少し話したいことがあってな

蓮爺

内容は?

鬼神丸

結論から話すと爺さんが疑ったあの女だが

鬼神丸

あれは妖狐で間違いない

蓮爺

鬼神丸

さらに言えばその女は妖狐の中でも上位の者

鬼神丸

俺の予想だが最低でも六尾程の人材だな

蓮爺

な、なんと……

蓮爺

だが、何故それが分かった?

鬼神丸

二尾の妖狐にとどめを刺す時消えたよな

蓮爺

あぁ…

蓮爺

あの消え方は恐らく術式の一つ転移で間違いないはず

鬼神丸

その通りだ

鬼神丸

だが、その転移を発動したのは二尾ではない

蓮爺

では、誰が…

鬼神丸

それがあの女だ

鬼神丸

爺さんとコイツは二尾に夢中で気が付かなかったようだが

鬼神丸

あの女は一瞬妖術を使った

鬼神丸

その一瞬漏れ出た気配を俺は見逃さなかった

蓮爺

なら、二尾の妖狐と彼女はグルであったと?

鬼神丸

可能性は高いな

鬼神丸

最初にあった時は俺も疑わなかった

鬼神丸

が、今考えるとあの女が突然俺らの前に現れたこと

鬼神丸

あれは確実に俺らを偵察に来ていたやつだ

蓮爺

なんと……

鬼神丸

気づかれてなかったあの時何故俺らを殺さなかったのは分からないが

鬼神丸

なんにせよ妖狐も俺らを危険分子として見始めているということだ

蓮爺

目の敵にされだしてるな……

鬼神丸

恐らく近いうちに鬼か妖狐のどちらかからまた奇襲されるだろう

鬼神丸

それまでに”コイツ”を強くしてやんな

鬼神丸

俺は未だにコイツからの信用は得られてねぇからな

蓮爺

なるほど…

鬼神丸

爺さんは話が分かるからコイツと違って懸命な判断が出来るだろ?

蓮爺

まぁ…

鬼神丸

気を見計らって強化してやれ

蓮爺

蓮爺

案外鬼神丸のことを考えるようじゃな?

鬼神丸

何度も言うが俺は強いヤツとやりあえればそれでいい

鬼神丸

だが、俺の体はコイツのだ

鬼神丸

コイツにくたばられると俺も死ぬからな

蓮爺

…そうじゃな
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