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木枯らしが吹き始め、 少し肌寒くなってきた最近 私の住む地域にはこんな噂が流れていた。
女性を狙った通り魔の事件、通称 「吸血鬼事件」
正直そんなオカルトチックな噂、 私は信じてもいないし興味もないので 特に気に留めることもなかった。
しかし、この数日後には 吸血鬼なんてものを信じざるを得ない 出来事が起こるなんて想像すらしていなかった。
友達
遥
この日もいつも通り、授業が終わって 自宅に向かって帰る頃だった。
その時なんとなく、本当に何気なく、
遥
遥
その時だった。
いつからかは分からないが、 何かの気配がする。
不審に思って振り向いた。 もちろん誰も居ない。
遥
遥
コッコッコッコッ
今度は何かの音。
遥
振り向いても誰も居ない。 でも、確かに靴の音がしたのだ。
遥
吸血鬼などは信じないといっても怖くなってきた私は、
なるべく考えないようにして帰ろうと思った。
コッコッコッ、コツコツコツコツ…
だが、その靴音はどんどん近づいてきているのだ。
私は思い切って声をあげた。
遥
遥
返事はない。
遥
遥
遥
やはり気のせいだと、そう思うようにしてまた歩きだそうとした時。
セナ
遥
謎の青年が目の前に立っていたのだ。
驚いて後ずさる私をよそに、 呑気にヒラヒラと手を振っている。
遥
でも、その青年はどこかおかしいのだ。
普通の人間じゃ有り得ない鮮やかなオッドアイ。最初はカラーコンタクトを入れているのかと思ったが、違う。本物だった。
目の前でニコッと笑う青年を見て、 さらに私は驚愕した。
牙が、この青年には肉食獣の様な 牙があったのだ。
遥
セナ
遥
遥
セナ
セナ
セナ
その青年、いや吸血鬼はセナと名乗った。
遥
セナ
セナ
遥
遥
セナ
セナ
遥
セナ
遥
セナ
セナ
遥
セナ
セナ
遥
遥
私は何かの間違えかと思った。 だけど、セナの目は真剣そうに見えて
私は、それも良いかもしれないと、 思ってしまった。
だって、私には…
遥
遥
セナ
セナ