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ワンク
〈 天乃絵斗 side 〉
主席で入学してから1ヶ月。僕はすっかり学校に馴染めていた
天乃 絵斗
天乃 絵斗
馴染んだというよりかは
ほとんどの同級生や先輩までもを、男女関係なく従えたような感じで
天乃 絵斗
教わってきたことを、ただそれ通りになぞるだけで期待以上ができる
自分が欲しい、やりたいと思うものは簡単にでき、次第に夢もなくなった
自分の何かが壊れているのは理解しているが、そんなのどうだっていい
表面だけを見れば優等生だろう
いや、優等生でなくてはならない
先生
先生
天乃 絵斗
天乃 絵斗
天乃 絵斗
周りにいる名前すら覚えていない"ソレ"に手をふり、職員室へと向かった
先輩や同級生に話しかけられ、囲まれ、なかなか進むことができず
おかげ様で来るまでにかなり時間がかかってしまった
先生
天乃 絵斗
先生
天乃 絵斗
天乃 絵斗
先生
話を聞けば、どうやら長期入院中にこの高校を受験し合格していたみたいで
今日退院して、明日から学校に来ることになっているらしい
先生
先生
天乃 絵斗
先生
天乃 絵斗
先生が何か言った気がするが、きっと気のせいだろう
先生
先生
天乃 絵斗
ようやく先生との話が終わり、職員室から出て帰路に着く
天乃 絵斗
今から家に帰ると考えただけで憂鬱だが、帰らない訳にもいかない
重い足を引きずるようにして、家へと一歩ずつ近づいていく
しばらく歩くと、玄関の前にたどり着いたため、扉をそっと開いた
リビングを見わたすが、今日も親はおらず、静まり返っていた
天乃 絵斗
机の上に目をやると、まるで「食べろ」とでもいうような
割引シールが貼られ、冷え切った質素なコンビニ弁当が無造作に置いてある
天乃 絵斗
食欲が全くそそられず、食べたいとも思えないが食べなければいけない
吐き気を必死に抑えながら、今日もなんとか喉を通す
天乃 絵斗
まただ、またこの感じ
お腹が満たされてる、ただそれだけで味がしない
天乃 絵斗
異物感と、それによって起きる吐き気が酷く、苦しい
天乃 絵斗
天乃 絵斗
勉強を始めてしばらく経ち、ふと時計をみればいつも寝る時間になっていた
お風呂や歯磨きなどを済ませ、寝るための準備を進める
貧しい訳ではなく、学業に関しては惜しみなくお金を出してくれるが
生活のことに関しては一切気にも止めず、お金を出してくれない
天乃 絵斗
ベットは母親にしかなく、古くなった布団を敷いてその上に寝そべる
寝心地はあまり良くないし、加えて体が痛くなるが、無いよりはいいだろう
どうせ後で起きることになるが、今寝なければ、睡眠もまともに取れない
玄関の扉が開く音で目が覚めた
時計を見れば、針は深夜の2時を指している
天乃 絵斗
急いで玄関に駆け寄り、母親を出迎える
天乃 絵斗
母親
天乃 絵斗
母親はそう小さく呟くと僕を押し倒し、首に手を掛けてきた
また、絞められる
刃物で切られたことはないし、殺す気はないようだから別に問題はない
でも跡がつくから、明日は首が隠れる制服で行かなければならないな
なんて、冷静に俯瞰している自分もいる
天乃 絵斗
天乃 絵斗
母親
機嫌が悪いからか、だんだんと力が強くなっていきうまく呼吸ができなくなる
天乃 絵斗
だんだんと意識が遠のいていく
天乃 絵斗
が、"何年も"続けていると調節できるようで、気絶する寸前で手が離れた
天乃 絵斗
一気に空気が肺に押し寄せてきて、思わず咳き込んでしまう
天乃 絵斗
母親
天乃 絵斗
母親が去った後、力の入らない足でなんとか立ち上がる
天乃 絵斗
安定しない、ふらふらとした足取りで階段を登り、部屋へと急いだ
部屋に着いた途端、まるで気絶するかのように倒れ込む
天乃 絵斗
起き上がって布団まで動く気力もなく、そのまま意識は途絶えていった
キャラ設定
天乃 絵斗
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コメント
4件
わ、好き!どこかしらが壊れてるぺんさん、、萌える💕