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これは宣戦布告です

覚悟しといてくださいね

翔太くん

目黒からメールが来た時 ドキッとした

バレてると思ってなかったから

めめ

あべちゃん

めめ

好きだよ

あべちゃんが入院して みんなであべちゃんを囲みながら 寝た時

目黒はあべちゃんに向かって 静かな声でそう言った

寝たフリなんてしなきゃ良かった

そうしたら俺は自分の気持ちに 素直になれてたのかもしれない

あの日は眠ることが出来なくて

あべちゃんの事をずっと見つめてた

守れなかった後悔と 目黒の気持ちへの嫉妬心と

目黒に勝てるのかという 恐怖

そんなことを考えてたら 寝るにも寝れなくなっていた

でも、過去に戻ることは出来ない

あの時決めたんだ

あべちゃんに気持ちは伝えない

片思いでいい

目黒があべちゃんに告白 する時だって奥歯を噛み締めながら 「みんなで行かね?」

そう言った

俺なんかより目黒の方が あべちゃんを幸せにできるから

あべちゃんが幸せになってくれれば いいと思ってた

でもやっぱり自分は素直で あべちゃんが目黒の告白を 断った時

内心、嬉しいと思ってしまった

でも、断った理由を聞いて

俺が告白したところで あべちゃんの気持ちは変わらないし 振られるぐらいなら 言わない方がいいと思った

あべちゃんは目黒のことを ちゃんと考えるって言ってたし

だから、2人を素直に応援しようと 思ってた

そう思ってたはずなのに

目黒があべちゃんへの気持ちを 隠さずに素直に伝えるようになってから

毎日が苦しくなっていった

佐久間やこーじがあべちゃんに くっついてる所を見ると 心が痛くなる

でも、目黒の言葉に 顔を真っ赤にしながら 照れてるあべちゃんを見ると

もっと心が痛くなる

諦めるにも諦めきれなくて

真っ直ぐに気持ちを伝える 目黒のことを羨ましいとさえ思った

俺も目黒みたいな性格だったら 素直になれてただろうか?

あべちゃんに「好き」って 言えてただろうか……

いや……

気持ちを伝えられないのは 俺が弱いからだ

振られるのが怖くて

今の関係が壊れるのが怖くて

自分の気持ちに蓋をしていた

そんな時に目黒に宣戦布告された

俺の気持ちなんて知らん顔して あべちゃんに気持ちを伝えればいいのに

わざわざライバルでもある俺に メールをしてくるなんて

どこまで真面目なやつなんだよ

俺なんかより 目黒といた方が絶対に幸せに なれる

そう自分に言い聞かせて

目黒と勝負するのを逃げてきた

でももう逃げない

目黒は正々堂々と宣戦布告を してきた

その気持ちに答えなきゃ

目黒に失礼だから

それに

俺もあべちゃんのことを 幸せにしたいと心の底から 思ってるから

あべちゃんが俺に笑いかけてくれると 嬉しい

他の人に笑いかけてるのは 苦しい

目黒に笑いかけてるのは もっと苦しい

ずっと前からわかってたんだ

自分の気持ちに

自分がどうしたいのかも

今だって正直不安だけど

あんなことがあって、 あべちゃんを守りたいって思ってるのは

目黒だけじゃない

俺にだって守らせてよ

あわよくば

みんなに向けてるその笑顔を

俺にだけ向けて欲しい

俺が「好き」った言ったら

同じ「好き」を返して欲しい……

こんな未来が来るのか分からないけど

逃げるのはもうやめた

だから、ライバルでもあるあいつに

「受けて立つよ」

「俺ももう逃げない。」

「手加減しねーから」

そうメールを返した

目黒は後ろを向いてて

表情を見ることは 出来なかったけど

俺の中で詰まってた何かが

すっと抜けた気がした

俺に火をつけたのは目黒だからな

どっちが選ばれようと 恨みっこなし

まぁー。2人とも選ばれない可能性も 低いとは言えないんだけどね

めめに返事ができない理由

それは……

好きな人が出来たから

その好きな人は

めめでは無い

めめのことをちゃんと考える

そう言って俺も前向きに 考えてた

でも、あの人が

今までにないくらい俺に優しくするから

今までに見たことないその人の 姿を見てから

いつの間にか目で追うようになってた

退院してから1週間がたった頃

Snow Manのみんなで集まって 打ち合わせをするために

楽屋に向かってた

でも、その楽屋に続く廊下の途中で

ある番組のスタッフさんが

俺について話してるのを 耳にした

スタッフ1

あべくん前みたいに戻れるのかな?

スタッフ2

戻れないんじゃない?

スタッフ2

今だって1人で外に出るの怖いらしいし

スタッフ1

女かよ笑

スタッフ2

あーなったのは阿部くんのせいなのにね

スタッフ1

大学の先輩の気持ちちょっとわかる気がするしね

スタッフ2

他の人を見下してる的な?

スタッフ1

そうそう

スタッフ1

メンバーに迷惑かけてばっかだし

スタッフ2

メンバーのみんなが可哀想だよな

吐き気がした

今までにあんなに仲良かった スタッフさんが

あの事件のせいで

こんなにも関係がかわっちゃうのかって

それと同時に

スタッフさんの言葉が

1本1本の矢になって

俺に突き刺さってくる

大丈夫だって思い続けてきたのに

この短時間で俺の心を抉ってくる

怖くて、苦しくて

足が震えてきた

その場から動けなくて

どうしようか迷ってる時に

あの人が現れたんだ

あ、お疲れ様です

スタッフ1

あ!お疲れ様です

スタッフ2

お疲れ様です

何してるんですか?

スタッフ1

ちょっと世間話を

スタッフ2

渡辺くんは?

しょっぴー

あ、これからメンバーで打ち合わせなんです

しょっぴー

そしたらスタッフさんが話してる声が聞こえて

しょっぴー

ごめんなさい。立ち聞きしちゃって

スタッフ1

あ……

スタッフ2

聞いてたんだ

しょっぴー

ごめんなさい

スタッフ1

正直言って渡辺くんもそう思ってるでしょ?

スタッフ2

おい!

スタッフ1

だってそうだろ

スタッフ1

せっかくデビューできたのに、また問題起こして

スタッフ1

俺たちしか今いないし

スタッフ1

正直になっていいと思う

しょっぴー

そーすね

しょっぴー

正直迷惑ですよ。

あー。聞きたくなかった

翔太にまでそう思われてたなんて

俺は放心状態で

もう帰ろうとさえ思った

このまま打ち合わせに行っても

上手く笑えないだろうし

みんなが俺の事をどう思ってるのか 考えたくなくても

考えちゃう

しかも悪い方向に

信じてたメンバーに言われる言葉は

スタッフさんの言葉の

何倍もの威力で刺さってくる

みんなごめん

迷惑かけて

ほんとにごめん

そう心の中でつぶやき

スタッフさんと翔太に背を向けた時

スタッフ1

やっぱりそうだよね!

しょっぴー

あいつがいない所で愚痴ってるあなた達が迷惑です

スタッフ1

え?

スタッフ2

え?

しょっぴー

なにが「え?」なんですか?

しょっぴー

あなた達にあべの何がわかるんですか?

しょっぴー

あいつがどれだけ努力して

しょっぴー

どれだけSnow Manを大切に思ってるのか

しょっぴー

あいつのことを分かってもないくせに

しょっぴー

デタラメ言わないでください

しょっぴー

確かに6人時代の最初の頃は

しょっぴー

なんだコイツ?って思ってましたよ

しょっぴー

休止するって聞いた時も正直驚いたし

しょっぴー

反対だってした

しょっぴー

でもあいつが頑張ってるところをいつも見てたから

しょっぴー

いつの間にか本気で応援するようになってたし

しょっぴー

本気であいつを信じようって決めたんです

しょっぴー

Snow Manのためを思ってやってることだって気づいたから

しょっぴー

そんなあいつの姿を俺たちは近くでずっと見てきた

しょっぴー

だから、迷惑だなんて思うやつ一人もいないと思いますよ

しょっぴー

あなた達と違ってあいつのこと分かってるんで

しょっぴー

俺はあなた達もあいつの事をちゃんと見てると思ってました

しょっぴー

クイズ番組とかで頑張ってる姿を近くで見ることができるから

しょっぴー

でも

しょっぴー

違ってたみたいですね

しょっぴー

あいつのこと何も見てない

しょっぴー

鳥肌立ちましたもん

しょっぴー

あなた達の話の内容聞いた時

しょっぴー

じゃあ、そろそろ行きますね

しょっぴー

どれだけ話してもどうせあなた達に響かないだろうし

スタッフ1

……

スタッフ2

……

しょっぴー

あ、最後に言っとくと

しょっぴー

影でしか本音を言えないようなあなた達よりも

しょっぴー

何百倍もあいつの方が強いですから

しょっぴー

あなた達が思ってるのような弱いやつじゃないんで。

しょっぴー

じゃ!失礼します

そう言って笑顔で楽屋に歩いてく 翔太の後ろ姿が

ものすごくかっこよかった

普段はそんなこと 一切言わないから

正直驚いたし

翔太の本音が聞けた嬉しさと

裏切られたわけじゃないって わかった安心感で

俺はいつの間にか泣いていた

あんなに言われたスタッフさんにさえ

可哀想と思った

その時からだったと思う

翔太の事を目で追うようになったのは

いつの間にかかげて支えてくれてて

真っ直ぐではないけど ちゃんと気持ちを伝えてくれる

そんな翔太を

好きになってしまった

でも、気持ちは伝えることが出来なかった

あの日からずっと俺の隣で

俺を守ってくれてるめめに

悪いと思ったから

優しい笑顔で笑いかけてくれる めめに

このことを言ったら傷つけてしまうから

だから、この気持ちは墓場まで持ってく

でも、ちゃんと断らないと

めめとは付き合えない

気持ちには答えられない

そう伝えるために

俺はめめの連絡先を開いた

めめあべ その後の物語

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コメント

19

ユーザー

翔太よく言った!スタッフ○ね!

ユーザー

tiktokも見てます!!

ユーザー

初コメだったのでいいねとても嬉しいです!!ありがとうごさいます!!

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