携帯は鳴り続ける(完結)

PM23:39

トイレで用を足して、洗面所で手を洗わせて貰う。

鏡を見ながら、考え事をしている時だった。

チカチカ···チカッ

洗面所のライトが点滅する。

今、7月の真っ只中なのに足元から 冷却が立ち込めてきた？！

異変を感じて俺は、洗面所のドアを開け リビングに、行こうとした。

だが、ドアが開かない?!

鍵のない、ドアなのに?!

ドンドンドン!!

ドアを叩いて、菖蒲を呼んだが返事も 駆けつける足音もしない。

···········。

何となく。

何となくなんだけど 洗面台の鏡が気になって。

俺は今、ドアを背に立っているから 鏡はお風呂場のドアを写してるけど。

知らず知らず、生唾を飲み込んでいた。 ゆっくりと、洗面台に近づいて鏡を覗き込む···。

俺が、鏡を覗き込むタイミングで 鏡の中の人物も、こちら見た!!

又、あの玄関で撮った画像と同じ ここではない、場所が映り込んでいる。

全身に鳥肌が粟立つ。

鏡に映る人物が

ゆっくりと······

ゆっくりと············

階段を降りてくる。

ドンドンドン!!

ガチャガチャガチャ

ドアを叩きながら、ドアノブを乱暴に 動かしながら、叫び続ける!!

フッ

洗面所の電気が切れて真っ暗に。

ガシッ

左肩を掴まれた感覚を感じた瞬間!!

俺は、悲鳴を上げながら、無我夢中で ドアに体当たりしていた!!

バン‼️

あれだけ開かなかった、ドアは開き 俺は反動で廊下に転がる様に、倒れた。

激しくドアを開けた時の音 俺の悲鳴 頭から倒れこみ、壁に激突した音

それを、聞きつけ2人がリビングから 駆けつけてくれた。

菖蒲はリビングに向かう。