小さい頃から俺は母さんから嫌われてた
海里
母さん!100点とったよ!
お母さん
あら凄いじゃない!
お母さん
お菓子買ってあげるわね
海里
わーい!
竜一
母さん…
竜一
俺、90点だよ…?
お母さん
90点?
お母さん
100点を取らないといけないわよ
お母さん
もう少し頑張りなさい
竜一
…分かった
海里
あ…えと…
海里
ごめん…
竜一
気にしないで?
竜一
いってらっしゃい
日向
竜一、俺と菓子買いに行こうぜ
日向
父さんから小遣い貰ったからさ
竜一
分かった
俺の面倒を見てくれるのは大体
ひなにぃと…
後は…覚えていない
もう1人居たような気がするんだけど…
何かに遮られる様に思い出せない
緑髪の人
それ以外は覚えてない
誰なんだろ…
夜中に母さんが俺の部屋に来て
どうしたの?って聞いたら
急にナイフ3本くらい取り出して
死んでくれって言われて
目を引き裂かれた
傷はすぐに再生するはずだったけど
毒かなんかが塗ってあって
中々再生せずに
左目に痕が残った
弟の空が死んだ
俺の目の前で
塵になった
葬式の時
母さんが空はどこ?って聞いてきて
優しく死んじゃったよって伝えたら
説明したら
母さんは泣きながら怒った顔で
あんたのせいだって言ってきた
頭がおかしくなりそうだった
また目の前で
大切な人が死んだ
今度は母さんだ
俺って
大事な人を守れないのかな
弱いのかな
何もできないのかな
俺って…
無能なのかな
竜一
ん…
竜一
早めに起きちゃったな…
竜一
(久しぶりにあの夢見たな…)
竜一
(ラルセイは…)
ラルセイ
スー…スー…Z Z
竜一
(まだ寝てるか)
竜一
…かわい
竜一
(無防備すぎない?)
竜一
……………
竜一
もっかい寝よ