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ミステリと恋は交われない

第6話 - 私の覚悟を墓場まで

319

2024年07月09日

#司類

#冬彰

#ミステリー

#ホラー

#推理

あかまる🍓🐾໊

探偵事務所

類(探偵)

……

類(探偵)

(前回の事件…彼女は一体、何を隠しているんだろうか、)

類(探偵)

(動悸の黙秘…誰かを庇っている？)

類(探偵)

(そうだ、誰かの代わりに殺したって可能性もある、)

類(探偵)

(…まぁ、別に依頼されてるわけじゃないから、考える必要は無いんだけどね。)

類(探偵)

(けどやっぱり、事件に遭遇しちゃったからには、最後まで解決させないと気が済まないんだよねぇ)

プルルルルル

類(探偵)

！

類(探偵)

電話…携帯の方で鳴るとは珍し…

類(探偵)

…って、司くんから？！

類(探偵)

えっ、ちょっと待って、深呼吸…

類(探偵)

……よし、出よう、

類(探偵)

もしもし？

司(警部)

「おお！繋がってよかった！」

類(探偵)

突然電話寄越すなんて、何の用だい？

司(警部)

「少し、お前に相談したい事があってな。」

司(警部)

「…少し会いたいんだが、時間あるか？」

類(探偵)

まぁ…あるにはあるよ。

司(警部)

「そうか。なら、今からそっち行っていいか？」

類(探偵)

いいけど…住所は分かるのかい？

司(警部)

「いいや、分からん。お前が教えてくれんかったからな。」

類(探偵)

…地図だけメッセージで送っておくから、好きな時に来てよ。

司(警部)

「あぁ、ありがとう。すぐに向かう。」

プツッ

類(探偵)

……はぁ、

類(探偵)

…司くんが、来る？？今から、ここに？

類(探偵)

えっ、どうしよ、すごい机散らかってるんだけど、

類(探偵)

彰人くんってば、今日に限ってお休みだし…僕、掃除出来ないのに…

類(探偵)

…いや、別に気にしないか、

類(探偵)

もう、他人だしね…

1時間後

司(警部)

急に押しかけて済まない。

類(探偵)

いいや、構わないよ。そっちこそ、遠くて大変だったろう。

司(警部)

まぁ…まさかこんなに遠いとはな、

司(警部)

それにしても…

類(探偵)

ん？

司(警部)

相変わらず汚い机だな？！少しは整理したらどうだ！

類(探偵)

げ、うるさいなぁ

司(警部)

全く…お前は本当に変わっとらんな。

類(探偵)

そっちこそ……

類(探偵)

…

司(警部)

…

類(探偵)

…で、相談があるんだって？

司(警部)

あっ、そ、そうだ！

司(警部)

ニュースは見たか？最近、この周辺地域で殺人事件が多発しているんだ。

類(探偵)

あぁ、もちろん見たよ。珍しいよね、ここまで多いのは。

司(警部)

あぁ、それに、犯人にも被害者にも全く繋がりがないんだ。

類(探偵)

ふむ…それで？

司(警部)

犯人は違うが、何らかの関係性があるのでは無いかと思っている。

司(警部)

例えば…裏で同じ人物が手引きしているとかな。

類(探偵)

黒幕がいるかもってことか、

司(警部)

ああ。そこで…お前の力を借りたくてな。

類(探偵)

…

司(警部)

報酬ももちろん出す。金でもラムネでも要求してくれれば…

類(探偵)

いいや、必要ないよ。

司(警部)

えっ

類(探偵)

僕も協力しよう。

司(警部)

えっ、ちょ、ほ、本当にいいのか？！

類(探偵)

え、そこまで驚く？

司(警部)

いや、お前が何の見返りも要求しないなんて有り得ないだろ。

類(探偵)

人の事なんだと思ってるのさ

類(探偵)

ま、今回に関しては僕も気になってたからね。君に頼まれなくても、勝手に調査してたと思うよ。

司(警部)

そうか…！！

司(警部)

なら、協力してくれると言うことで…実は、かなり有益な情報があるんだ。

類(探偵)

おや、聞かせてもらおうか。

司(警部)

前回の事件の…望月、いるだろ。

類(探偵)

！彼女について何か分かったのかい？！

司(警部)

ああ。彼女の携帯を押収した時、中身を確認したんだ。

司(警部)

そしたら…被害者の顔写真にプロフィール、交友関係が事細かに記されたメッセージがあった。

類(探偵)

！

類(探偵)

やはり…誰かに依頼されたってことかい？

司(警部)

ああ、ほぼ間違いないだろう。

類(探偵)

なるほどね…メッセージの主の特定は？

司(警部)

それが…無理そうなんだ。多分、「飛ばし携帯」とかだろう。

※他人や架空の名義で契約された携帯電話のこと。

類(探偵)

やっぱり、そう簡単にはいかないか。

類(探偵)

というか、もうそこまで調べたんだね。

司(警部)

1週間も経ってるんだぞ。まぁ…忙しくて手の回っていない事件もあるが、

類(探偵)

…よく見たらやつれてるね。寝てないのかい？

司(警部)

そんな暇ないもんでな。逮捕されてない殺人事件がまだ数件あるんだ。

類(探偵)

わぁ…大変だね、

類(探偵)

…仕事なのは分かってるけど、あんまり無理しない方がいいよ。

司(警部)

ははっ、まさか、お前に言われるとはな。

類(探偵)

望月さんには、その…メッセージについて何か聞いたのかい？

司(警部)

聞いてもどうせ黙秘だろうから、多分まだ聞いてないんじゃないか？

類(探偵)

ふむ…けど、飛ばし携帯で特定が不可能なら、本人から聞くしか無いよねぇ、

勾留所

穂波(女将)

……

類(探偵)

こんにちは、望月さん。

穂波(女将)

あら…貴方は…

類(探偵)

探偵の、神代と申します。

穂波(女将)

あぁ、探偵さんだったんですね。

穂波(女将)

道理で…

類(探偵)

…動悸については、まだ何も言う気はありませんか？

穂波(女将)

はい。

穂波(女将)

拷問でもなんでもどうぞ。ただ、私は何をされても絶対に話しません。

類(探偵)

…分かりました。

類(探偵)

(やっぱり頑なだね…想定内だけど、)

司(警部)

…

類(探偵)

じゃ、警部さん、例の話を。

司(警部)

ああ。

穂波(女将)

？

司(警部)

貴方から押収した携帯を調べた結果、モブ美さんの事が事細かに記されたメッセージが見つかりました。

穂波(女将)

！

穂波(女将)

まさか…

司(警部)

メッセージの相手は誰ですか？

穂波(女将)

…

類(探偵)

調べようと思えば、調べられますよ。

穂波(女将)

…黙秘、します。

司(警部)

…

穂波(女将)

今は…まだ、言えません、

類(探偵)

「今は」？

類(探偵)

という事は…いつか話してくれるんですね？

穂波(女将)

…

類(探偵)

…なら、また明日来ます。それまでに考えておいて下さいね。

穂波(女将)

…分かりました。

穂波(女将)

……

穂波(女将)

(やっちゃった…)

穂波(女将)

(メッセージ…消去するの忘れてた…)

穂波(女将)

(連絡先も消さなきゃいけなかったのに…私の馬鹿…)

穂波(女将)

(もし…自分の口から話さなきゃいけないくらいなら…)

懐には、隠し持って来たナイフがある。

穂波(女将)

(私には…これしかない、)

司(警部)

本当に調べられるのか？

類(探偵)

骨は折れるだろうけど、不可能ではないよ。

類(探偵)

ふふ、そういうのに詳しい知り合いもいるからね。

司(警部)

おぉ…まぁ、俺としては頼もしい限りだ。

司(警部)

今日はすまんな、急だったが、応じてくれてありがとう。

類(探偵)

いいよ、別に。まぁ…連絡くれたら、返事くらいはするから。

司(警部)

…ああ。

翌日、僕は突然のことに言葉を失う事になった。

探偵事務所

類(探偵)

望月さんが亡くなった？！？！

司(警部)

「ああ！！本当に急で今色々と捜査してるんだが、恐らくは隠し持っていたナイフで自殺だ！」

類(探偵)

なっ、？！

類(探偵)

(自殺…？！やられた、墓場まで持っていかれたか…！)

類(探偵)

…事件の重要参考人だったのに、

司(警部)

「すまんな…どうやら、見張りのいない休憩時間を狙っての自殺らしい、」

司(警部)

「次からはもっと厳重に見張りをつけねば…」

類(探偵)

…とりあえず、仕方ないよ。

類(探偵)

君は忙しいだろう？わざわざ電話ありがとう。もういいよ。

司(警部)

「ああ！すまんな、また連絡する！」

プツッ

類(探偵)

…ふーーーー、、

類(探偵)

なんでそこまでして…余っ程の事情があるのか…？

類(探偵)

……

類(探偵)

はぁ………

警察署

司(警部)

…ふぅ、

司(警部)

(一体何が…そこまで、望月を…)

冬弥(刑事)

警部、検死の結果出ました。

冬弥(刑事)

死因はナイフによる出血多量、自殺だそうです。

司(警部)

そうか…ありがとう。

冬弥(刑事)

そうだ、モブ男さん覚えてますか？あの、館のパーティーでの、

司(警部)

ああ！何か証拠が見つかったのか？！

冬弥(刑事)

いえ…むしろ、モブ男さんは無実の可能性の方が高いです、

司(警部)

！！

冬弥(刑事)

ロープにDNAが一切付着していなかったのに加えて、タオルか何かを挟んだにしても、あそこまでくっきりロープの跡が付くのは難しいと、

司(警部)

やはり……そうか…

司(警部)

(モブ男さんの件に、望月の件…何か関係があるのか？いや、根拠も何も無いが…)

司(警部)

(ただ…類もそう感じてるということは、その可能性が高い…)

司(警部)

(…全く分からん！！！)

司(警部)

(って、何を警察らしくない事を…思考放棄は1番しては駄目だろう！)

司(警部)

(とりあえず、望月のメッセージ相手だけでも特定出来れば…)

司(警部)

冬弥！望月のメッセージ相手の特定、出来そうか？

冬弥(刑事)

えっと…

冬弥(刑事)

その…やはり、難易度が高いかと、

司(警部)

ぐっ…そうだよな…

冬弥(刑事)

すみません…一応、もう少し調べてみます。

司(警部)

いいや、いい。他にも片付けないといけない事件がある。とりあえずそれは後だ。

冬弥(刑事)

分かりました。

BAR

店主

うーん、どうだったかしらねぇ…

店主

私はお客さんは大体覚えているのだけれど…この方は見覚えないわ。

彰人(助手)

そうですか…

店主

お役に立てなくてごめんなさいね。

彰人(助手)

いえ、大丈夫です。

店主

どう？1杯飲んでいく？

彰人(助手)

いや、他にも行かなきゃいけないとこあるんで…またの機会に。

店主

分かったわ。また来てね♪

彰人(助手)

(やっぱりあの店は違ったか…)

彰人(助手)

(とりあえず、今日は後2、3件回ってみるか、)

ミステリと恋は交われない

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何故か通知来なくて見るの遅れた😭ま、ママぁ！？自/殺…もうすぐで私の学校も夏休み入るから夏休みまでの疲れをあかまるの小説で乗り切って沢山投稿するつもり👍とりあえず明日が楽しみ🥰

旅館の事件とかいろいろあってもう記憶が曖昧なんだけど、一番最初の事件って自.殺とかそういう線はなかったのか、とふと思った

ままぁぁぁぁぁぁ!?どうしてそこまでしちゃったんだろ｡あと最近投稿頻度高くて嬉しい

あかまる🍓🐾໊

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