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第六話 純粋な悪意
拓哉side
もうすぐで4歳になる従弟は悪戯ばかりする。
叱るのは俺の仕事やから、お陰様で従弟からは嫌われている。
今日も触ったらダメと言っている父親のパソコンを触って何かをしていると思ったら
「ごえd、ごえd、ごえd、」
と意味不明な言葉が打ち込まれていた。
まだまだ子供だなぁと思い、部屋を出て階段を降りようとしたとき、
背後から従弟に突き落とされた。
あぁ。
あの言葉・・・そういうことか。
あの子、まだ平仮名しか読めなかったっけ。
ー解説ー 平仮名しか読めない子供がパソコンを触ったのだとしたら、ローマ字入力の「ごえd、ごえd、ごえd、」に相当するアルファベットを当ててみると、「goed,goed,goed,」となる。 キーボードにある平仮名を見てみると・・・? 叱られてばかりだった従弟はよほど拓哉のことが嫌いだったのだろうか・・・四歳の子供に殺意を持たせるほどの躾がどのようなものだったのか、想像するだけでも恐ろしい・・・。