テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
224
174
#暗め
五年生になって数か月。 私はいつも以上に緊張していた。 今日から始まる六年生との実習。 学園長先生から「実践的な経験を積むため」と説明をされていたが、五年生にとって六年生は憧れの存在だった。
そんな先輩たちと一緒に行動するのだから、緊張しないわけが無い。
○○
久々知兵助
尾浜勘右衛門
○○
やがて指定された保健室へと…
障子を開けると、中には数人の六年生の先輩方が…
善法寺 伊作
○○
善法寺 伊作
○○
善法寺 伊作
○○
善法寺 伊作
その言葉に少しだけ肩の力が抜けた。 実習は薬草の整理から始まった。 保健委員会には沢山の包帯や薬草、薬品が保管されている。 私は伊作先輩に教わりながら、一つ一つ確認していった。
善法寺 伊作
○○
善法寺 伊作
○○
私はメモを取りながら話を聞いていた。
そんな時だった。 ガタンッ!! 突然、棚が揺れた。
○○
次の瞬間。 山積みになった薬草がすべて伊作先輩の頭に…
善法寺 伊作
善法寺 伊作
○○
○○
善法寺 伊作
そう言い、頭の上の葉を取る伊作先輩。
まるで言い慣れたかのように。
食満 留三郎
善法寺 伊作
食満 留三郎
○○
食満 留三郎
○○
善法寺 伊作
昔からよく知ってはいたが、六年生になってもそれは変わらないみたいだ。
その後も実習が続いた。
薬草を運べば箱がひっくり返り… 掃除をすれば雑巾が飛んできて… 廊下を歩けばバケツに足を引っ掛ける。
その度に私は伊作先輩を心配したが、伊作先輩は「大丈夫」と答えるだけ。
気づけば緊張というものは無くなった。
夕方。 実習を終えた私は、荷物をまとめる。
善法寺 伊作
伊作先輩が尋ねてきた。
○○
善法寺 伊作
優しく微笑んでくれる伊作先輩。
六年生になった伊作先輩は、やっぱりお優しい。 そして以前よりも頼もしくなった。 すると、伊作先輩は思い出したように一つ。
善法寺 伊作
○○
善法寺 伊作
○○
その私の返事に、伊作先輩は満足そうに頷いた。
善法寺 伊作
○○
明日はいよいよ実践。 しかし、その時○○は知らない。 翌日、六年生たちの本当の姿を目の当たりにするのだった。
コメント
1件
うわあ、読んでてほっこりする話だった……! 伊作先輩の「不運」っぷりが六年生になっても健在で、しかも本人が「僕は不運だから」って笑って言い慣れてる感じがもう、愛おしいよね。主人公の緊張が先輩たちとの交流でほぐれていく流れも自然で、「憧れの人と一緒に作業する」っていう初々しさが伝わってきた。最後の「明日は六年生の本当の姿を」ってところで続きがすごく気になる! 任務合同実習、どうなるんだろう。