🍒くぷす.
外に出たや否や、 おっぱは私に話しかける。
正直、別に送ってくれ なくても良いんだけど・・・
○○.
○○.
所までで良いよ。
中々難しい返事をしたなと、 今更になって気づく。
おっぱは「うーん・・・」 と首を傾け、
閃いたかの様に 拳を手についた。
🍒くぷす.
会話が途切れるまで!
ニコニコと しながら言う彼に、
私は、意味が わからず戸惑う。
私達の会話が途切れる までってことは、
もし宿舎に着くまで 途切れなかったら、
おっぱは宿舎まで送って くれるってこと・・・!?
単純に嬉しかった。
ちょっとずつ彼に 興味を持ち始めた私に、
チャンスが回って きた様な気がして。
○○.
今までに無いくらいの 嬉しさを実感した私は、
心の中で舞い上がり ながら返事をした。
おかげで、声 裏返りそうだったけど。
すると ——
🍒くぷす.
そう言いながら、 私の前に手を持ってきた。
何か欲しいのか、 それとも、
「手を繋ぐ」の合図なのか。
この時の私には、 さっぱりわからなかった。
○○.
「手を繋ぐ」という 答えだったら、
嬉し過ぎて、余計に心臓が 舞い上がるかもしれない。
いや、本音を言えば、 そうであって欲しい。
でも私は、そう言われて 手を繋ぐのだろうか。
🍒くぷす.
🍒くぷす.
○○.
拗ねたのか、彼は早歩きで 先に行ってしまう。
その光景が あまりにも微笑ましく、
笑みが自然と溢れた。
やっぱりおっぱは、 手を繋ぎたかったんだ。
そう思うと、口角が もっと上がりそうで。
口元を手で抑え、
ニヤけない様に 深呼吸をしてから、
追ってこない私に更に怒り、
頬を膨らまして こっちを眺めていた。
走っておっぱの 元に着くや否や、
さっきの勢いよりも ちょっと弱まりながら、
私に手を差し伸べる。
2回目は流石に、 止める前に口角が上がる。
ニヤニヤとしながら、 困り顔の彼に、
私の手を重ねた。
彼は、私を 見て目を輝かせる。
まだ口角が 上がったままの私は、
彼の視線をニヤニヤ しながら見ていた。
○○.
見られ続けると なんだか照れだし、
私は、 彼から視線を逸らし、
さっきの おっぱ状態になる。
🍒くぷす.
私の名前を彼が呼ぶ度に、 ニヤケが止まらなくなる。
ニヤけてたら普通に 彼に追いつかれ、
今度は強く、私の 手を恋人繋ぎで握る。
なんだかカップルみたいで、 物凄く嬉しかった。
そう、周りに 人がいなければ ——
- 『マネージャー生活』 17 -
- 終わり -