あれから、約1ヶ月 くらい経っただろうか。
もう生活には だんだんと慣れ始め、
メンバーとの仲も 親密になっていった。
今メンバー達は、
韓国から日本になった コンサートの練習中。
私は家の家事が終わり、
じふなとの共同部屋で のんびりしていた時だった。
ピーンポーン
家のチャイムが鳴る。
時間は午後2時34分。
メンバーが何か 頼んだのかと思い、
インターホンを 確認しに行く。
○○.
返事はせずに、 誰かだけ見てみると、
長い髪を下ろした 女の人が立っていた。
どう見ても、 配達では無さそう。
○○.
※サセン→推しへの愛情が 強すぎて、迷惑をかけてしまう 様な好意をする人。 所謂迷惑行為。
確かに、 服装から怪しい。
長い髪に 黒い帽子を被り、
黒マスク、メガネ。
服装も見えにくい けど黒っぽい。
もしここで私が 出てしまったら、
サセンならば、何故女が いるのかという事になる。
CARATは、
マネージャーとメンバーが 暮らしてるなんて、
思いも しないはずだから。
○○.
この調子だと、 去る気は無さそうだし、
女の人の後ろに仲間も いる様な気配がする。
こういう時は、 どうすれば・・・?
メンバーに連絡する?
いやいや、練習の 邪魔になるし・・・
警察に通報する?
いや、万が一サセンじゃ ないかもしれないし・・・
○○.
この時、 出なければ良かった。
だって、 こんな事になるとは、
誰も予想して なかったから ——
○○.
縮こまりながら、 私はドアの外を除く。
女1.
やはりインターホンから 見た人が立っていて、
気が強そうに 腕を組んでいた。
そして、 やっぱり後ろには
仲間の様な人達が 同じ様に立っていて、
サセンだと悟るには、 そう遅くなかった。
女2.
圧をかける様に 後ろの女の人が言う。
この時の私は、怖さの あまり震えきっていて、
嘘をつけなかった。
○○.
今にも出てきそうな 涙を、グッと抑える。
ここで泣いたら、 SEVENTEENを守れない。
「マネージャー」として、 役に立たない!
女1.
女3.
「あの女」・・・? 一体、何の話?
○○.
女1.
女1.
言い切る前に、
真ん中の彼女が私に スマホを見せつける。
そこには ——
「SEVENTEEN エスクプス、 まさかの彼女?」
という大きな 見出しと共に、
仲良くおっぱと女の人が 歩く写真があった。
ブルブルっと 大きく震え出す。
1ヶ月前の事だ。
幸せだったあの光景が、 映されているなんて ——
- 『マネージャー生活』 18 -
- 終わり -
コメント
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あー……○○、乙♡
待って、ドキドキする(?)
え?どうなるの?!