月に3回 、ここに来る
五条
やっほー夢
五条
今日の花は皆で選んだんだ
返事のない墓に問いかけるように喋る
五条
この花、シベリスって名前なんだって
五条
とても綺麗なんだ
花を添え、手を合わせる
その度に毎回実感してしまう
五条
皆お前が消えて悲しんでる
一番悲しいのは僕だけど、
なんて事は夢には伝えない
五条
死と隣り合わせって過酷だよなぁ
五条
俺も最後は独りでしぬんだろうけど
風で辺りの木が踊る
同時に否定するかのように冷たい風で僕を刺激する
五条
うわ寒、
五条
独りじゃない、か
五条
僕には夢が居るもんね
五条
今日も話せてよかった
五条
また来るね
もう一度手を合わせ、深くお辞儀をする
振り返りこの場を後にした






