ある日突然そいつらは現れた
血を求めて人間を襲う
吸血鬼
夜の光に照らされた
血に染まった姿
奴らによって私達の当たり前の世界は
いともたやすく壊れてしまった
?¿
起きて、起きて
宵
うーんもーちょっと
宵
おかーさん
?¿
宵!!
宵
ヒヤァ
宵
あ、光織
光織
そろそろ見張り交代の時間だよ
宵
もうそんな時間?
光織
あんた相変わらず寝坊助だね
光織
でも平和ボケはさっさと直してよね
宵
ごめん
奴らのせいだ
当たり前の日常
笑いあえる世界
友達
家族
全て失くした
光織
ごめん言い過ぎた
宵
え?
光織
顔強ばってたから
宵
ごめ、違うの
宵
前のこと思い出してたの
光織
うん、じゃあまたね
宵
うん
また明日なんて言えない
いつ死ぬか分からない世界
いい加減受け入れなきゃね
宵
晴瑠来たよ~
晴瑠
おっサンキュー
晴瑠
私眠いんだよな
晴瑠
ナイスタイミング
宵
うん凪朝は?
晴瑠
彼奴なら地図書いてるんじゃね?
宵
さすがだね
晴瑠
じゃそんなことでまたな~
宵
はーい
一人冷たい空間
色々考えてしまう
あの日のこと
地獄の始まりを