菜々美
女子達
そう言って私が突き飛ばされた場所は文化祭で開催されてたお化け屋敷。 皆、文化祭のお化け屋敷でそんな怖がる必要なんてないって思ってるでしょ?
確かに、本物のお化けもいないし幽霊役は大体知っている人。 でもさ、お化け屋敷って暗いじゃない?暗いのが嫌なの。いや、嫌どころじゃない。恐怖症なの。なぜかって?それは私が5歳の時にさかのぼる。
今は離婚して別の場所に住んでいて会ってもいない父。 5歳の頃、お母さんが居ないと時になると毎回押し入れの中に閉じ込めるんだ。その後、怖がってる私を面白がって扉を何度も叩いて。扉が空いたと思ったら私の首元を掴み押し入れから無理やり出して殴られる。それが、トラウマになってしまったんだ。暗いところへ行くといつもこの時の記憶が蘇ってくる。 それが、私がどうしてもお化け屋敷に入りたくない理由だった。
菜々美
またあの時の記憶がフラッシュバックしてきてしゃがみこむ。
海斗
菜々美
クラスメイトの海斗が私に向けて手を差し伸べてくれる。
菜々美
海斗
菜々美
海斗
菜々美
海斗
ニコッと微笑みながら私の手を握って進んでいく海斗の後ろ姿を見て気づいてしまった。 私、海斗の事が好きになっちゃった...
菜々美
海斗
菜々美
海斗
菜々美
海斗
そう言って出ていく海斗を見届け後ろを振り返ると私をお化け屋敷に入れた女子達が立っていた
女子達
菜々美
女子達
そう言い連れてこられたのは学校の校舎裏。 誰もいないからここでいじめられたりすることが多い。
女子達
菜々美
女子達
そう言うのと同時に1人の女子の足が上がった。 蹴られるっ! そう思ってもいつまで経っても衝撃がない
菜々美
海斗
菜々美
海斗
そう言いながら、私を抱きしめる。
女子達
海斗
女子達
海斗
そう言うと女子達は逃げていった。 安心したのか私の目から涙が溢れる。
菜々美
海斗
菜々美
海斗
菜々美
海斗
菜々美
海斗
菜々美
そうして、私たちは青空の下でキスをした
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