白雪王子

再発が認められたその日。 愁斗は家に帰ることなく、入院した。

先に病室に案内されている愁斗。

兄の倫太郎と彼氏のひでは、 今後の治療方針を聞いてから、 愁斗に会うのだった。

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ひでは、ベットに腰掛け、 愁斗を抱きしめた。

すると、それに応えるかのように、 手を腰に回し、 ひでの胸に、肩に、 顔を埋める愁斗だった。

その姿を見て、 りんちゃんは微笑ましさと これからは俺1人じゃないということに 安堵を隠せなかった。

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急に積極的になった愁斗。 ひでは心情が読めなかった。

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数十分後…

目の近くに注射をしたから、 目を触ったり押したりしないよう、 両手をギュッと繋ぎ続けた。

そしたら痛み止めが効いてきたのか、 うとうとし始め、眠ってしまった。

痛みと戦う日々なのかな、と 想像もできない想像を思い浮かべては、 愁斗への気持ちが大きくなるばかりだった