カチャッ
思い切ってクローゼットの扉を開ける。
そこで俺は信じられないものを見た。
キヨ。
?
?
キヨ。
下半身が透けた人がそこにはいた。
驚きで声が出ない俺を まじまじと見つめながらふっと笑う。
?
?
少し鼻声の、同い年くらいの 青年が目の前にいる。
キヨ。
?
キヨ。
?
?
?
頭の中はパニックで その動きを見ることしかできない。
?
?
?
?
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
自らを霊と名乗るこの男の話を ソファに座りながら聞いていた。
覚えているのは名前だけで 生前のことは全くと言ったところだ。
この家にずっと住んでおり 地縛霊という存在になったという。
その上困ったことに
自分の望みが叶うまで 成仏はできないらしい。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルトさんはしゅんとした顔で 床上数センチをふよふよしていた。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
そう言うと片腕を俺の方に向ける。
俺はその手をゆっくり触ろうとした。
しかし…
スカッ
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
感心する一方で 一つの不安に気づく。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
俺は頭を抱えて下を向く。
レトルト
レトルト
俺が頭を上げると 申し訳無さそうに肩をすくめていた。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルトと名乗ったこの霊は へにゃっと笑っていた。
その笑顔がとても印象的で 悪い気はしなくなってくる。
一人暮らしといえど 寂しくはあるわけで
話し相手くらいにはいいかと そう思った。
TO BE CONTINUED…
コメント
9件
ここでレトさん登場!最高やんッ!👍👍
続きが楽しみ! その後の展開が全く読めない🌟。:*
幽霊パロ!!新しいぜ!!ふにゃって笑うレトさん可愛いっっっ