教室の椅子にに座りながら 俺は天井を仰いでいる。
ああは言ったけれど 正直困っている。
俺が友人を呼んだり ましてや彼女を呼んだりするとする。
恥ずかしい話も何もかも 聞かれてしまっていると思うと
キヨ。
あぁーー…
気が滅入ってしまう。
牛沢
よっ
牛沢
隣邪魔するぜ
キヨ。
おう
牛沢
ありがと
低音ボイスが印象的なこいつ。
どうやら講義がほとんど被ってるみたいで
わりといつでも一緒にいるような 気がする。
講義が終わって一息ついていたところ。
牛沢
あのさ…
教授が出ていったと同時に うっしーが話しかけてくる。
キヨ。
ん?
牛沢
さっきの講義…
牛沢
全然理解できなかったんだけど
牛沢
キヨ理解できた?
キヨ。
いや…
キヨ。
正直俺も全然わからん
キヨ。
プッ
牛沢
だよなぁ!?
牛沢
初回これじゃ後が思いやられるわ
キヨ。
だね
荷物をまとめながら笑い合う。
牛沢
これから昼食うけど
牛沢
ガッチさんも呼んでるんだよね
牛沢
今から来るみたい
キヨ。
まじ?
キヨ。
いいよ
牛沢
上の階だからすぐ来ると思うけど
キヨ。
学食行こうぜ
牛沢
おー
高校の頃のメンツだと いつもどおりって感じがして
大学生活が始まった感覚は 正直あんまりなかった。
ガッチマン
すまん
ガッチマン
待たせたわ
ガッチさんが講義室に入ってきた。
牛沢
いいよ
牛沢
でも腹減ったから早く行きたい
ガッチマン
そうだね
ガッチマン
…あれ?
ガッチマン
キヨも受けてたの?
キヨ。
学部同じだからね
キヨ。
ほぼ被ってんのよ、俺ら
ガッチマン
そういうことね
ガッチマン
とりあえず学食行くんだよね
キヨ。
うん
キヨ。
場所案内してくれない?
ガッチマン
いいよー
学食に着いたが 思ったより広くて驚いた。
キヨ。
すげー…
ガッチマン
学生多いしね
ガッチマン
教授たちも使ってるみたいだから
キヨ。
二人は何にする?
ガッチマン
うーん…
ガッチマン
俺はうどんかなぁ
牛沢
ほらトッピングなしもできるよ
ガッチマン
素うどんかよ!
牛沢
俺はカレーでいいか
さすが大きな大学だ。
様々なメニューが揃っている。
俺は大好きなチャーハンを選んだ。
ガッチマン
ここって学食パスがあるらしいよ
牛沢
マジ?
牛沢
後で貰いに行こうぜ
3人並んで席に座る。
キヨ。
俺ら揃ったならさ
キヨ。
また高校みたいに集まりたいな
ガッチマン
そうだねぇ
キヨ。
近々さ、宅飲みしねぇ?
牛沢
そしたら土曜でいいんじゃね?
牛沢
次の日も休みだし
キヨ。
俺はいいけど
キヨ。
ガッチさんは?
ガッチマン
俺バイトの休みが土曜だから
ガッチマン
ありがたいわ
キヨ。
いいね
キヨ。
夜また決めようぜ
馴染みのある顔ぶれで始められる 大学生活は新鮮ではないけれど
楽しくはなりそうだ。
TO BE CONTINUED…