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浩介
隆二郎さんが落ちてしまった
下は雲に覆われていて見えない
下に何があるのかもわからない
美空
美空
美空
美空
奏多
直矢
直矢
あれから私たちは
覚えている限りの世界に沿った
どうやら電波は繋がってないようで
スマホは使い物にならなかった
そんなある日
結花
結花
声のした方を見ると
不自然に空いた穴にはまった
結花がいた
穴は貫通していて
このままだと落ちてしまう
美空
桜
慌てて駆けつける
直矢
直矢
直矢
直矢さんが近くにいて
全員で引くことにした
でも………
結花
結花
結花
最近違和感を感じていた
気のせいだと思い言わなかったが
どうやら地面が減っているようだ
加奈子
結花
宙に浮いた左手を掴もうとする
けれど下から何者かが引っ張るように
力があまりにも強すぎる
美空
美空
美空
声をかけるも状況は変わらない
結花
結花が声を上げたと同時に
唯一掴んでいた右手が離れた
桜
加奈子
舞衣
浩介
連続して落ちていく仲間を
想うことしかできなかった
舞衣
美空
あれから1週間
桜も加奈子も落ちた
直矢さんも浩介さんも落ちて
残っているのは3人だけだった
みな同じことを言う
「いきなり穴が空いた」
もう空中の村も
来た時の4分の1くらいまで
地面が減っていた
行き来するのも難しく
ゲーム内で出来る木の板を使ったりして
どうにか落ちないでいる
でも寝ていると幾らか減ってしまう
地面が消えるから
舞衣
美空
美空
舞衣
美空
次はいつ落ちるか、
自分が落ちてしまうのか
日頃恐怖に襲われ
夜も眠れない
美空
また、朝が来た
奏多さんがいたはずの建物が
無くなっていた
もう自分の周りのポツポツとした場所しかない
変な形をした村人も落ちていなくなっていった
舞衣
辺りを見回して
舞衣
ため息をつく
私は1歩踏み出して
太陽を睨みつけた
舞衣
声がして振り返った
舞衣が見えた
落ちていく舞衣が
手は届かなかった
私は1人になった
ため息は出なかった