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注意書きも1話から書いてありますので そちらの確認もお願いします。

ではどうぞ。

SnowMan全員が集まる日になった。

と言いつつも、全員集まる訳も無く。

Raul

……やっぱりこうなっちゃうか……。

Ryohei

集合時間も20分は過ぎてるし……多分俺達だけだね。

Koji

……寂しいなぁ、

楽屋に集まったのは5人だけ。 翔太・佐久間・照は分かりきっていた事だが、舘さんは何故か来なかった。

Ren

メールも来てないね……。

Tatsuya

……舘さんについては何か聞いてないの?

Raul

聞いてないかな……。

Koji

俺も……。

Ryohei

舘さん、翔太の件で結構落ち込んでたみたいだし、それで来てないのかも。

Ren

……と言うか……舘さんってあの日どこ行ったんだっけ?

Raul

あの日って?

Ren

しょっぴーが活動休止するって俺達が知った日、気付いたら楽屋から居なかったよね?

Ryohei

……確かに。

Koji

照兄が出ていった後はまだ居ったよな……。

Raul

佐久間くんが出ていった後は?

Tatsuya

居なかったと思う。

Ryohei

じゃあ言い合いになってる時に楽屋から出てった可能性が高いね。

Koji

しょっぴーが来やんくなった前日……やっぱり何かあったんや。

Koji

照兄と舘さんの様子もそっからおかしくなった。

Ren

そもそもしょっぴーが何で来なくなっちゃったかを考えた方が良いんじゃない?

Raul

何だろう……俺達が何かしちゃったとか……?

Ryohei

うーん……思い当たる節は無いけど……。

Tatsuya

……翔太が最後に来たのってレコーディングの日だっけ?

Koji

せやな。

Tatsuya

……あの日、翔太は明らかに体調悪そうだった。

Tatsuya

あの日って俺と翔太遅刻しかけたと思うんだけど覚えてる?

Ryohei

そうだったね。

Raul

2人同時で楽屋入ってきてた気がする。

Tatsuya

翔太と会ったんだよ、仕事向かう前に。

Tatsuya

だから楽屋入るのも一緒だった。

Ren

しょっぴーと会った時、何かあったの?

Tatsuya

……なんと言うか……何を考えてるか分からなかった。

Tatsuya

普通に話は出来るけど……今まで通りの会話じゃないなって思った。

Ryohei

……でも、いつからなんだろう?

Ryohei

もしかしたら、俺達が気付かなかっただけで結構前からそんな状態だったかも知れないし……。

Raul

もしそうだったら……あのレコーディングの日……。

Koji

……もしかして照兄と舘さん、そん時にしょっぴーと何かあったんちゃう……?

Tatsuya

……そう考えるのが正しいかもな。

Tatsuya

レコーディングの日を最後に翔太は来なくなった。

Tatsuya

その次の日から照と舘さんの様子もおかしくなった。

Ren

……あの3人に何が、

Ryohei

……舘さんに聞くのが1番良いかも。

Raul

……だね、照くんは気に病んじゃってるだろうし、

Ryohei

でもそこの端っこに置いてある荷物って舘さんのだよね。

Koji

言い合いになった日から1回もここ来てないって事やんな、

Raul

舘さんどこに居るんだろう……?

Tatsuya

……俺、照の家行ってみるよ。

Ren

え?

Koji

て、照兄の家に行くん?

Tatsuya

舘さんのスマホもあの荷物の中だろうし、どこに居るか分からないだろ?

Tatsuya

なら、まだ確実で分かる照の方が早い。

Raul

で、でも良いの?今の状態の照くんにその話……。

Tatsuya

俺は1秒でも早くこの状況を変えたい。

Tatsuya

早く仲直りしたい。

Tatsuya

俺達が何とかしないと、解散になるかも知れないから。

Tatsuya

それだけはさせたくない。

Ryohei

……分かった。

Ryohei

頼んでもいい?

Ryohei

俺達は出来ることを考える。

Ryohei

舘さんの居場所を考えるとか、

Ryohei

翔太が何で来なくなったのかとか、

Ryohei

佐久間とも仲直りしたいし。

Tatsuya

……うん。

Tatsuya

任せて。

Ren

何かあったら連絡してね。

Raul

俺達も駆け付けるから!

Koji

頼んだで、ふっかさん……。

Tatsuya

おう。

今日はSnowManが皆集まって会議をする日なのだが。

俺は行かなかった。

……いや、"行けなかった"が正しいか。

結局ファンの人にどう伝えれば良いか考える事は出来なかったし、皆と合わせる顔が無かった。

足が重くて、外に出ることを拒んだ。

Hikaru

(……リーダー不在の会議か……。)

Hikaru

(最悪だな、俺。)

連絡もしていないし、最悪怒っているかも知れないのに。

スマホを操作する気にもなれなくて。

Hikaru

……、

俺はただソファーに座って静かな空間に居た。

……そんな時だった。

……ピンポーン

Hikaru

!、

家のインタホーンが鳴り響いた。

Hikaru

……はーい、

億劫ではあったが、俺は何とか足を 動かして玄関へ向かった。

がちゃり、

そう扉を開けた先には。

Hikaru

……は、

Tatsuya

……よっ。

メンバーのふっかが居た。

Hikaru

え、な、何でここに、

Tatsuya

……色々聞きたい事があってさ。

Hikaru

……。

ちゃんと覗き穴を確認していれば。

そう思ったが、外は寒いので とりあえず中に入れる事にした。

Hikaru

……で、何……聞きたい事って、

Tatsuya

……早速なんだけどさ。

Hikaru

……。

『翔太と何があったの?』

Hikaru

……っ、

Tatsuya

本当は舘さんに聞こうかと思ってたんだけど、場所分かんなくてさ。

Tatsuya

だから照に聞きに来た。

Hikaru

……何で、俺なの。

Tatsuya

翔太が最後に来た日……レコーディングの日だな。

Hikaru

……。

Tatsuya

その次の日から翔太は来なくなった。

Tatsuya

そんで、舘さんと照の様子もおかしくなった。

Tatsuya

だから、レコーディングの日に3人で何かあったんだって思ったんだけど。

Tatsuya

……違う?

Hikaru

……、

あの日の事は、出来る限り思い出したくは無かった。

が、こうなってしまったらもう仕方無いだろう。

Hikaru

……あの日、翔太の体調が気になって、舘さんに様子を見に行って欲しいって頼んだ。

Tatsuya

うん。

Hikaru

楽屋で2人の事待ってたら、慌てて舘さんがかえってきて、

Hikaru

事情を聞いたら、翔太が走って出ていったって言うから……急いで追いかけた。

Tatsuya

……うん。

Hikaru

追い付いた、でも、翔太は俺たちの優しさが邪魔だって言ったんだ。

Hikaru

構うなって、余計なお世話だって……アイツは泣きながら俺に言った。

Tatsuya

……。

Hikaru

俺、それ言われて……頭真っ白になってっ、

Hikaru

邪魔なんだって……っ、

俺は思い出しながらふっかに全てを 話した。

あの日の事が蘇って、俺は 泣いてしまった。

……だけど。

Tatsuya

良いよ、照。

ふっかは、俺を抱きしめてくれた。

Tatsuya

もう、話さなくていいよ。

Tatsuya

ごめん、辛い事思い出させちゃったな。

Hikaru

っう……っ、

Tatsuya

ごめんな。

Tatsuya

ありがとう、話してくれて。

Tatsuya

そんな事があったなんて俺知らなかったよ。

Hikaru

ひぅ、っ……う、ひぐ、

Tatsuya

大丈夫、大丈夫だよ。

Hikaru

ごめっ、ごめ、ん……っ、

Tatsuya

謝らなくて良いよ。

Tatsuya

大丈夫、誰も悪くない。

Tatsuya

照は優しすぎるんだから、もっと甘えてくれて良いのに。

背中を摩ってくれて、頭もぽんぽんと 優しく撫でてくれた。

彼の優しい声が、今の俺には 十分な暖かさだった。

……目が覚める。

Shota

(……どこ、だ……ここ、)

辺りを目で見渡せば、どうやら俺の 寝室のようだ。

Shota

(……おれ、病院……いって、)

と、最後の記憶を思い返していると。

Shota

……!、

Ryota

……おはよう、翔太。

Shota

……りょう、た、

……ああ、そうだ。

全部思い出した。

Shota

(……くすり、バレた、)

Shota

(どうしよ、おこられる、)

そう思ったのに。

Ryota

ご飯食べれる?

Ryota

昨日から何も食べてないよね。

Shota

……え、あ……、

Shota

うん、

Ryota

何なら食べれそう?

Shota

……味噌汁、なら、

Ryota

分かった、作ってくるね。

Shota

……あり、がとう……?

涼太はそれだけ言って寝室を 出ていった。

Shota

(なにも言われなかった……?)

Shota

(なんで……?)

Shota

(こわい、)

得体の知れないナニかが俺を 襲ってくる。

恐怖が身体を支配した。

Shota

いやだ、

Shota

いやだっ、いやだ……!

『ついにバレちゃった感じ?』

『え、嘘だよね?』

『あの記事って本当なの?』

『ライブでそれはないんじゃない?』

『残念です、担降りします。』

Shota

ちが、

Shota

ちがう、

Shota

俺は……、

『……お前の所為で。』

Ryota

翔太、!!!

Shota

っ、!?

どうやら酷く魘されていたようだ。

気が付けば涼太が慌てた顔をして 俺の名前を呼んでいた。

Ryota

大丈夫?

Shota

……、

Ryota

とりあえず着替えようか。

Ryota

酷い汗だし……そのままじゃ気持ち悪いでしょ。

Shota

……なんで、

Ryota

ん?

Shota

なにも、聞かねぇの……?

Ryota

……何を?

Shota

薬、見たんだろ。

Shota

何か言わねぇのかよ。

Ryota

……。

Ryota

俺はあえて聞かなかった。

Ryota

翔太が話してくれるまで、俺は聞かないつもりだよ。

Shota

……んだよ、それ、

Ryota

……翔太、凄く苦しそうだから。

Shota

……。

Ryota

翔太が言いたい、助けて欲しいって思ったら、俺は何でも聞く。

Shota

……、

……つらい。

苦しい、辛い。

……"たすけて、ほしい"。

Shota

〜っ、

そう思ったら、涙が溢れてきた。

Shota

りょ、たっ……、

Ryota

うん、ゆっくりで良いよ。

Ryota

俺は翔太の味方。

Ryota

俺だけじゃなくて、SnowMan皆が翔太の味方だから。

Shota

っう"あぁあぁぁあ"……っ!

Ryota

大丈夫だから。

大人になってから、幼馴染という存在 なんて気にしなかった。

けど、今思った。

幼馴染という存在は、大切なんだって。

閲覧ありがとうございました。

憂鬱にさようならを

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