TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

龍太

千春〜

千春

何〜?

龍太

今度のデートどこ行く?

千春

え〜、そうだな〜

千春

遊園地とか映画とか行ったしな〜

龍太

ならさ、水族館とかどう?

龍太

あそこに新しくリニューアルしたんだってよ。

千春

良いね!、そこに行こ!

龍太

良いぞ、予定はいつにする?

千春

今週の土曜とかどう?

龍太

俺もその日は何もないから良いよ。

千春

じゃ、決まりね!

デート当日

龍太

千春遅いな〜

千春

あ、龍太君お待たせ!

龍太

遅かったな〜

千春

ごめんごめん、ちょっと色々してたら時間すぎちゃって笑

龍太

ま、別に良いよ。

龍太

じゃ、行こうか。

千春

うん。

龍太

しかしな〜

龍太

ここも随分変わったもんだな。

千春

あの時は龍太君怖がりだったよね〜笑

龍太

う、うるさい。

千春

今も怖いの?幽霊。

龍太

いや〜、幽霊はトラウマだったからな、今も怖い。

千春

まだ怖がってるんだ〜笑

龍太

人には怖いものの一つや二つはあるんです〜

龍太

そういう千春は虫とか怖くないの?

千春

そんなのへっちゃらだよ〜、誰かさんと違って怖いものないもん。

龍太

誰かさんって、俺の事だろ。

千春

笑笑

龍太

あ、虫が付いてるよ。

千春

え、?!どこどこ?!

千春

ちょっと、怖いんだけど!早く取って!

龍太

ウッソだよ〜ん

龍太

やっぱり怖いものあるじゃん笑

千春

もう、龍太なんて知らない!

そう言って千春はそっぽを向く。

龍太

ああ、ごめんって。

龍太

俺が悪かったって。

千春

なーんてね笑

龍太

もう、からかわないでくれよ笑

10分後

龍太

着いたな。

龍太

入り口とか魚の口の形してて何か面白いな。

千春

誰がこんなの考えたんだろうね笑

店員

いらっしゃいませ。

店員

2名様でよろしいでしょうか?

龍太

あ、はい。

店員

了解致しました、こちらのチケットお預かりしますね。

店員

ごゆっくり、お楽しみください。

龍太

よし、行くぞ!

千春

何か張り切ってるね笑

龍太

リニューアルしたって聞いたから楽しみにしてたんだよな〜

俺たちは観賞して回った。

龍太

おい、この魚何かおかしいな笑

千春

本当だね、何で深海魚ってこんなブサイクな感じなのかな。

龍太

千春とそっくりだな笑

千春

は?!、龍太今なんて言った?

龍太

嘘だって、千春はめっちゃ可愛いよ。

千春

も、もう龍太ったら次言ったらサメの餌にするからね。

龍太

怖い事言うなよ笑

彼女はそう言いながら笑っていた。

照れている彼女も可愛いかった。

龍太

ん?

すると俺はガラスに反射した一人の女を見つけた。

龍太

何だか、不気味だな。

その女は周りと少し違う感じがしていた、肌の色は真っ白だし血が通っていない様な肌色だった。

龍太

ま、まさか幽霊?とかじゃないよな笑

千春

どうしたの?龍太。

龍太

あ、いや何でもない取り敢えず、この後イルカショーあるみたいだから会場に急ごう。

千春

あ、うん。

イルカショー

スタッフ

さー、今からイルカのもんちゃんと、小次郎君のショーが始まりますよー!

観客は盛り上がっていた。

そんな中俺は一人違う空気の中にいた。

龍太

一体なんなんだ?あの女は。

千春

龍太君さっきから顔色悪いよ、どうしたの?

龍太

あ、いや何でもない。

千春

もしかして、幽霊とか見つけちゃった?

龍太

ん?何でわかったんだ?

千春

やっぱり、昔から龍太君幽霊見た時いっつもそんな顔だったじゃん。

龍太

ああ、実はそうなんだ。

千春

大丈夫?

龍太

大丈夫、大丈夫。

龍太

心配してくれてありがとな。

千春

それなら良いけど、

千春

あ、始まったよ!

龍太

おお?

千春

ま、イルカショーを見てそんな事忘れよ、ね?

龍太

そうだな、せっかく来たのにごめんな。

千春

大丈夫だよ、ほらせっかくのデートなんだから楽しも!

俺は少し安心した。

だが、それも束の間なんとまたあの女が居たのだ。

龍太

(は?何であの女がいんの?)

龍太

(まさか、着いてきてる?)

そんな考えが頭をよぎったが、俺は気にするな偶然だ、と言い聞かせた。

イルカショー終了後

龍太

さてと、そろそろ行くか。

千春

そうだね。

千春

ねえ、まだ気にしてるの?

龍太

いや、あのな実はまたあの女が居たんだよ。

千春

え?

千春

それヤバくない?

龍太

だからもう早めに出ようと思うんだけどどうだ?

千春

そうだね、取り憑かれたりとかされたら大事だし、着いて来てる可能性もあるから尚更だしね。

龍太

本当にごめんな、せっかくのデートなのに。

千春

良いの、龍太が1番大切だから。

龍太

本当にありがとうな、千春。

そして俺たちは一通り見て回った後、急ぎ足で水族館から出た。

龍太

はあ、なんなんだよ。

龍太

今日は本当に付いてないな。

千春

その女は幽霊なの?

龍太

気配からしてそうだと思う、肌の色も異常に白いし。

千春

何年振りだろうね、こんな事。

龍太

そうだな、こうして思えば懐か、、

千春

ん?どうしたの?

龍太

い、居るんだ、だよ。

龍太

あ、あそこ、こに。

俺は信じられなかったし、信じたくもなかった。

また、居たのださっきの女が

龍太

に、逃げるぞ!

千春

待って走ったら逆にこっちが気付いてるってばれちゃうよ。

龍太

だけど、もうこの時点で気付いてるって、分かってるだと思うんだけど。

千春

ま、取り敢えず今は話しながら別の場所に歩いて逃げよ。

龍太

あ、ああ、そうだな。

千春の冷静な判断に俺は従った。

そして俺たちは平然を装い別の場所に歩いて逃げた。

龍太

はあ、マジでヤバかったな、もうここまで来れないと思う。

千春

そうだね。

龍太

怖い思いさせて、本当にごめん。

千春

だから、大丈夫だって悪いのは向こうの方なんだから。

龍太

取り敢えず、今日は泊まりに来る予定だったな。

龍太

今日はゆっくりして行ってくれ。

千春

うん、ありがとう。

千春

取り敢えず、お風呂借りるね。

龍太

おう。

龍太

玄関に塩撒くとかそういう対処した方が良いのか。

龍太

しかし何で俺なんだよ、意味が分からん。

俺は考えた。

なぜ、俺に着いてくるのか、あの女は何者なんだ?と。

龍太

おっしゃー!

龍太

俺の勝ち!

千春

えー、もう一戦お願い!

龍太

もう終わりだ、明日ディズニーに行くんだろ?

千春

あ、そうだったね。

千春

早く寝よ、寝坊しちゃうって。

龍太

もう、切り替え早いな。

龍太

よし、じゃあもう寝るか。

その時、ピンポーン。

突然インターホンが鳴った。

龍太

こんな時間に誰だよ。

俺はそう言ってインターホンのカメラを確認した。

すると

龍太

は?、何でここに来てるんだよ。

あの女が玄関に居たのだ

千春

え、嘘でしょ?!

龍太

いや見てみろよこれ。

千春

本当だ…

龍太

もう塩撒いてくる!

千春

ダメだって、罠だって。

龍太

まあ、確かにそうかもな。

龍太

と、取り敢えず、居留守使うか…

???

居るんでしょ?

???

早く出て来なよ。

その女はいや、幽霊はインターホン越しにそう言う。

???

出て来なよ、出て来なよ。

???

知ってるよあの時から気付いてるんでしょ?

???

早く

俺と千春は放心状態だった、恐怖で動けなかった。

???

今日は良いけど。

???

今度は流さないからね?

そう言って女は煙の様に消えて行った。

俺ら一体何を話して良いか分からず、その場に座り込んだ。

千春

何だったの?今の。

龍太

俺にも分からん。

龍太

もう寝よ。

しかし、去り際に言っていた言葉が頭から離れない。

翌朝。

龍太

よし、準備出来たか?

千春

うん。

龍太

もう流石に居ないよな?

俺は不安げに玄関を開ける。

そこには誰も居ない。

龍太

良かった〜

龍太

さ、行くぞ!

龍太

って、ん?

俺は足元にある紙に目を止めた

龍太

何だこれ?

その紙を開く

すると

龍太

何だよ、こ、これ。

そこに書かれていたのは

次は流さないからね?

あれから5年経った、俺は大学生卒業後千春とめでたく結婚し今は幸せに生活している。

だがしかし、まだあの時の事を俺は鮮明に覚えている。

次は逃がさないから、この言葉はまだ頭から離れない。

いつ、また来るのか分からないが、今は前を向いて歩こう。

そう言い聞かせ、これからも幸せに生活して行こうと思う。

この作品はいかがでしたか?

19

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚