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さつまいも

584
橘靖竜
告別式――あの時から姉弟の時は止まった。
ユキの告別式は、ささやかに、そして慎ましく執り行われた。
両親を早々と亡くし、親族とも疎遠になっていた姉弟には、いささか葬式というものは荷が重かった。
マサキ
数少ない弔問客を送り出すと、マサキが空を見上げる。
マサキ
そう呟いて涙をこぼす。
葬式が忙しく、様々な手順を踏んで執り行われるのは、あえて忙しくすることで、遺族に悲しんでいる暇を与えないようにするため――という説があるのだが、それもあながち間違いではないようだ。
むろん、緊張の糸がぷつりと切れたのはユエも同じだった。
しかし、目から涙が溢れるより先に、憎しみが込み上げてきた。
ユエ
マサキ
御斎とは、葬式に出席した弔問客に対し、故人を偲ぶために遺族が振る舞う食事の席のことだ。
大体が葬儀の間に設けられる席であり、主に荼毘に付した遺体を焼いている間に設けられることが多い。
ユエ
マサキ
ユエ
ユエ
マサキ
マサキ
ユエ
マサキ
マサキ
ユエ
涙をこぼす弟をそっと抱きしめる姉。
ユエ
マサキ
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
マサキ
ユエはそっと弟から離れると、月夜の下で改めて宣言する。
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
マサッキー
マサッキー
月夜の下に照らされたユエは、のちに【断罪の魔女】のトレードマークとなるに相応しい、妖艶な姿をしていたのであった。
そして、遂に迎えた集大成。
それこそが、このステージであると彼は確信していた。
マサッキー
マサッキー
ミノリカワ
マサッキー
ミノリカワ
ミノリカワ
ユエ
普段は柔らかい口調の姉が、ややドスのきいた声を出した。
ユエ
ユエ
ユエ
ユキノ
ユキノ
ユエは静かなユキノの近くまで歩み寄ると、なんの前触れもなくユキノの頬を引っ叩いた。
ユエ
ユエ
いきなりのことに頬をおさえながら呆然とするユキノ。
ユエは自らの位置に戻る。
マサッキー
マサッキー
マサッキーはこれまでの経緯を説明する。
天野ユキという1人の人間が、数年前に死んだこと。
その原因が、どうやら会社にあったこと。
そして、ここに集めたのは、当時の関係者であるということ。
キジマ
キジマ
キジマ
キジマ
ユエ
マサッキーのほうからは、ユエが強く拳を握りしめたのが見えた。
堪えたのであろうが、そうでなければグーでキジマを殴っていたのかもしれない。
ミホ
ユエ
ユエ
ユエ
ミホ
ユエ
ユエ
ミホ
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
ミホ
ユエ
ユエ
マサッキー
コメント欄は、これまで見たことのないユエの姿に大盛り上がりだが、進行しない状況に対する苦言も出始めた。
マサッキー
マサッキー
ユエのように上手い仕切り方ができるわけではないマサッキー。
淡々と流れ作業的に始めてしまう。
タイマーがカウントダウンを始めた。
ミノリカワ
ミノリカワ
ミノリカワ
ミノリカワ
ユエ
ユエ
和解するつもりはない――そんなことはあらかじめ分かり切っていることだった。
これまでの番組の流れでも、綺麗に和解できた試しがないではないか。
マサッキー
ここまではユエと打ち合わせ済み。
こちらから、提案させてもらうのは――無理難題だ。
マサッキー
フリップを4人に配るマサッキー。ついでに、マジックペンも渡してやる。
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
ユエ
ユエはそう言うと、ガーターベルトに忍ばせていたナイフを取り出した。
ユキノ
マサッキー
マサッキー
コメント
1件
今回結構短く終わりそうやなー