僕と猫とのカウントダウン

−次の日−

ピンポーン

−空港−

そんな会話をしている時、 急なアナウンスがかかった。

アナウンス:ただいまより、世界初となる『プログラム型自動飛行機』の、飛行実験を行います。

アナウンス:この実験に参加される方は、旗を持った乗務員の所まで、 お越しください。

ヒロは、若干寂しい気持ちもあったが、笑顔で大きく、 レナに手を振った。

アナウンス:山本グループ社長、山本敬之様のご挨拶です。

山本:えー皆さん、今日はこの実験にご参加いただき、ありがとうございます。

山本:この世界初となる実験は、これからも、歴史に刻まれる事になるでしょう。

山本:その世界初の飛行機に乗る事ができるなんてことは、中々ありません。

山本:ぜひ、皆様の一生の自慢となればなと思います。

山本:ありがとうございました。

アナウンス:では、この飛行機に乗られる方は、乗務員の指示に従って下さい。

−飛行機内−

ﾋﾟｺﾝｯ

−ヒロの部屋−

−飛び立ってから1時間経過−

ｶﾞｼｬﾝｯ

レナが飛び立っている間、俺はゲームに没頭していた。

ラスボスがクリアできない苛立ちで、机を思いっきり殴ってしまった。

その勢いに驚いたのか、ネコがビクついた。

ごめんな、ネコ。

ﾋﾟﾛﾝﾋﾟﾛﾝ♪ﾋﾟﾛﾝﾋﾟﾛﾝ♪

絶対にレナを死なせる訳にはいかない。

俺は、色んな番号を当てはめまくった。

正直、こういう作業は苦手だ。

でも、今日はなんだか集中力が続く。

絶対に俺がレナを守る。

そう約束したからには、この暗号を絶対に解かなければ…。

そう言って俺は、気合いを入れ直した。

続く！！