私はそのあと乗り気でないまま仕事をしていた

軽く疑問を抱きつつその魂を飛ばす

途端に明るい気持ちになった私はデスに飛びつく

フォルトゥーナに会いに行きたい

だけどあの場所にまた足を踏み入れることを私の体が拒む

そんな不安をかき消すように、デスを見る

私の発問はその瞬間頭から飛び去る

スッと2人から離れて私は笑う

知りたくない

私の中にある記憶を、思い出したくない

はぁとため息をつくフィリウム様を見つめる

そして素朴な疑問をぶつける

暴走して、フォルトゥーナを閉じ込めてしまったってこと？

ネイバスはフォルトゥーナを好きになってしまったのかな

でもどうしてフィリウム様は初めここにフォルトゥーナが閉じ込められているのを知らないふりしたんだろう

知りたくない

ずっとそんな気持ちに蝕まれてる

フィリウム様のその声にさっと振り返る

私は不安そうなフィリウム様に微笑んだ

先ほどハートが帰っていったと思いきやすぐにレナが来た

大好きなネイバス

だからこそ甘く見てしまった

だけどやっぱりまいた種は芽を出す

…自分でちゃんと最後まで世話をしないといけない