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もぐもぐ
甘味処《びゃくだ》の新作“生チョコ大福“をほおばる
ほどよい甘さに目を細めた
佳澄
文具店へよった帰りに、不思議な甘味処を見つけた
佳澄
惹かれるように縁台に腰かける
『すみません、生チョコ大福おかわりください』
佳澄
思わず視線を向けると、黒装束の女性が白湯を飲んでいた
佳澄
彼女の右目は──
佳澄
佳澄
佳澄
そのとき見覚えのあるものが目に入る
佳澄
烏面
佳澄
まるで旧友に再会でもしたかのように、にっこりと笑った
ちょうど生チョコ大福が咫穏の前に運ばれてきた
ぱくっ
佳澄
佳澄
佳澄の口元に生チョコ大福を差し出した
佳澄
一瞬、頭の中で竜一郎が浮かぶ
佳澄
佳澄
佳澄
佳澄
佳澄
生チョコ大福を一口かじる
佳澄
まじまじと彼女を見つめた
あのときはカラスの面をかぶってたから、わからなかったが──
佳澄
しばらくして、注文した生チョコ大福が運ばられた
佳澄
ぱくっ
佳澄
佳澄
あっという間に生チョコ大福を平らげる
佳澄
白湯を飲み干す
縁台から立ち上がり、支払いを済ませる
佳澄
足下に置いておいたしょいこを背負い、烏面をかぶる
その場をあとにした
佳澄
佳澄
佳澄
佳澄
名前はもちろん、連絡先も知らない
佳澄