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夢を見た。
いつかの記憶だった。
すごく前、又はごく最近の記憶。
その記憶自体が夢だった可能性もある
それほどに、非現実的な体験だった
───思想家で、自分の言うことが世界の秩序だと、本気で信じている人だった。
相手を見透かし、漬け込む。 故に、その言葉に頷いてしまう。
『あなたの言うことは正しいですよ』
そう答えようとすると、その人はこういう
それにぼくは、ぼくなりの意見を述べる
あなたの意見は正しいのかもしれない。けれど、ぼくはこう考えます。
どうですか? ───と。
鼻で笑うわけでもなく、全てを肯定してくれる。
どんな空論でも。
どんな空想でも。
虚言でも。
戯言でも。
夢現でも。
───だけど。
全てを受け入れた後で、その人は言う
それはまさに、蛇足。としか言い表しようのない一言だ。
合格だ、と。
───それは裏を返せば。
"お前の意見なんて知らない。 全部、俺が正しい"
───知らない間に、見透かされる。
見透かされ、漬け込まれる。
相手の内面を修正し、自分の思想を上書きする。
それを防ぐすべはない。
だから、ぼくは。
目をそらした。
目を瞑り、考えることを辞めた。
自分が楽になりたいが為、責任から逃避した。
現実から、逃避した。
───否
現実へと、逃避した?
第四話 可視レイヤー / 仮死レイヤー