君がいなくなってから5年
いつも通りの朝。
このマグカップも使うのは何度目だろう、
数えれん笑
いつか君と私はここで話してたよね。
左眉を少し垂らして
右手で頬を突いて。
うーん、上手く思い出せない
もう私には分からないみたい。
君は小説が好きだったんだよね。
よく図書館にも一緒に行ったっけ。
いつも小説を右手に持って私の話を聞いてくれてたっけ。
あれ…?
「それって左手だっけ…?」
自分が怖かった。
あれだけ楽しかった日々。
戻らない日々。
そんなの分かってるのに…
時間が経つにつれて君との記憶が消えていく。
君の言葉も
声も
仕草も
口癖も
香りも
温もりも
全部好きだったのに
確かに愛してたのに
愛してくれていたのに
全部過去になっていく
色褪せていく
これが現実なんだ。
分かってたよ
分かってたけど…
こんなにすぐ忘れちゃうんだね。
どうして…
せめて思い出だけでも残しておきたかった。
戻らない日々と、戻らない思い出。
戻らない君。
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