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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

第四話!!

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

あー、眠ぃ…………

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

(昨日はあんまり寝れなかったからな…………)

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

…………あいつ、遅れるのか

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

わーったよっと

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

じゃ、さっさと学校行くかー

モブ

ねぇねぇ、そこの君

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

(苗の確認かー………めんどくせぇな……いや、やらないとな)

モブ

ねぇねぇ!そこの君!

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

(今日の見回りは俺たちの班じゃねぇよな………よし、家に帰ったらそっこーで寝てやろ)

モブ

そこのカーキー色のギザッ歯の君!

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

うおっ、俺?

モブ

そーそー!ねぇねぇ、これから一緒にお茶しない?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

すいません、俺、これから学校に行くんで

モブ

良いじゃないか!君は風鈴生だろ?どうせ風鈴は授業なんかないし、良いじゃないか

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

ダメなもんはダメなんすよ!

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

(なんだよこいつ、これって、あれか?ナンパか?いや、なんで俺?)

モブ

ガシッ(腕を掴む)

モブ

なぁなぁ、良いだろ?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

よっ、良くねぇ!離せっ!

モブ

グググッ(力を強くする)

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

い''っ?!

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

(こいつ……力俺より強ぇ………)

モブ

なぁなぁ、良いだろ?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

離せっ、離せって!

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

(警察…………は、ダメだな、ここは警察はあるようでないようなもの、誰もいないし…………もう、こいつについてくしかないのか?)

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

頼むから、離せっt

ドゴッ

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

………は?

十亀 条(とがめ じょう)

ちょっと〜

十亀 条(とがめ じょう)

俺の連れに何やってんの〜?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

とっ…………十亀?

十亀 条(とがめ じょう)

柊、後ろに下がってて

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

いや、けどお前は………

十亀 条(とがめ じょう)

良いから良いから、ね?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

お、おう

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

(俺、一応喧嘩できるんだけどな(((()

十亀 条(とがめ じょう)

えーい☆

十亀 条(とがめ じょう)

ドコッボコッドンッ

十亀 条(とがめ じょう)

はぁ〜い、終わりぃ〜

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

十亀お前、マジで強くなったな

十亀 条(とがめ じょう)

ふふっ、でしょぉ〜?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

助けてくれてありがとな

十亀 条(とがめ じょう)

別にこれくらい、普通だよ〜

十亀 条(とがめ じょう)

柊、今から学校?一緒に行ってもい〜い?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

おう、良いぞ

十亀 条(とがめ じょう)

やったぁ〜

十亀 条(とがめ じょう)

おぉ〜、久しぶりに来たけど、なかなか荒れてんねぇ〜

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

だろ?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

けど、良い学校なんだぜ

十亀 条(とがめ じょう)

ふぅ〜ん?そーなんだー

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

じゃ、屋上行こうぜ

十亀 条(とがめ じょう)

屋上?教室じゃないのぉ?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

ああ、梅宮に苗の様子を見ておいてくれって頼まれてな

十亀 条(とがめ じょう)

………分かったぁ、行こっかぁ

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

ああ〜……………眠いな

十亀 条(とがめ じょう)

眠いのぉ?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

あぁ、昨日あんまり寝れなくてな

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

まぁ、家に帰ったらすぐに寝るわ

十亀 条(とがめ じょう)

………………

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

よーし、苗の調子はいいな

十亀 条(とがめ じょう)

今日は天気がいいねぇ〜

十亀 条(とがめ じょう)

俺、眠たくなってきちゃったぁ〜

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

眠いなら、寝ていいぞ

十亀 条(とがめ じょう)

それはひーらぎじゃないのぉ?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

俺は、家で寝る

十亀 条(とがめ じょう)

ふふっ、そっかぁ

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

俺、ちょっとここに座るな

十亀 条(とがめ じょう)

うん〜

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

ウトウト

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

(やべぇ………眠いな……………)

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

(あー………太陽気持ちぃな……………寝ちゃいそう…………)

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

とが…………め

十亀 条(とがめ じょう)

んー?なぁに、柊

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

悪い…………俺、ちょっと、寝るわ…………

十亀 条(とがめ じょう)

うん、分かったぁ〜

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

ポスッ(そのまま寝っ転がる)

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

スゥースゥー

十亀 条(とがめ じょう)

………………寝ちゃったぁ〜

十亀 条(とがめ じょう)

………………

十亀 条(とがめ じょう)

可愛い〜………柊

十亀 条(とがめ じょう)

(柊、ほっぺた柔らかそうだな……触ってみよ)

十亀 条(とがめ じょう)

ツンツン(ほっぺを突っつく)

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

んぅ…………

十亀 条(とがめ じょう)

おぉ………っ!ぷにぷにだぁ〜

十亀 条(とがめ じょう)

(柊、意外と柔らかいんだなぁ………寝顔可愛い〜)

十亀 条(とがめ じょう)

…………………このまま誘拐しちゃいたいくらい、可愛いな

バーン!

十亀 条(とがめ じょう)

うわぁ?!

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

ビクッ

梅宮 一(うめみや はじめ)

ひーらぎ!おっはよう!

十亀 条(とがめ じょう)

しーっ、梅宮、静かに〜

梅宮 一(うめみや はじめ)

ん?なんでだ?

十亀 条(とがめ じょう)

これ、見て

梅宮 一(うめみや はじめ)

梅宮 一(うめみや はじめ)

タッタッタッタッタッドサッ

梅宮 一(うめみや はじめ)

おおっ……………柊が寝てる✨

画像が見つからなかったんで、説明で(((

えっと、あの胎児の形です((((伝われ)あの、体を丸めて寝るやつです

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

スゥー………スゥー…………

梅宮 一(うめみや はじめ)

可愛いなぁ〜ナデナデ

十亀 条(とがめ じょう)

ね〜

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

………………や

梅宮 一(うめみや はじめ)

え?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

ぅめ…………みゃ…………

梅宮 一(うめみや はじめ)

え?俺?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

と…………がめ……………

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

ありが…………とぉ…………

十亀 条(とがめ じょう)

…………こちらこそ、ありがとうだよぉ、ひーらぎ

梅宮 一(うめみや はじめ)

俺もそうだぞ、柊

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

ん……………あれ?

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

あぁ…………俺、ねてた、か…………

梅宮 一(うめみや はじめ)

柊、まだ誰も来ないから、寝てていいぞ

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

ぃや…………おき、るぅ……………

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

フラッ

梅宮 一(うめみや はじめ)

うおっと

柊 登馬(ひいらぎ とうま)

ポスッスゥースゥー

梅宮 一(うめみや はじめ)

ったく…………だから言ったのに

一方その頃佐狐はと言うと…………

佐狐 浩太(さこ こうた)

うーん……………

俺は佐狐浩太

獅子頭連の一人だ

俺は今、すっごく悩んでる

それは…………

佐狐 浩太(さこ こうた)

なんで………楡井が頭から離れないんだ……………

そう、昨日会った

''楡井 秋彦''という男が頭から離れないんだ

楡井の最初の印象は喧嘩ができない、風鈴の下っぱって感じだった

けど、実際に話して見て、思った事は

楡井は情報収集能力が高い

どうやらあいつは、かっこいいと思った人の情報を集めているらしい

だから、あの眼帯とか白黒野郎とかの情報も集めてる

それでLINE越しだけど、俺も色々聞かれた

まあ、それなりに答えたけど(((((

それからと言うものの、俺は楡井のことが頭から離れなくなってしまった

気がついたら楡井とのトーク場面を見てるし

気がついたら楡井のことを考えてる

全く分かんない

佐狐 浩太(さこ こうた)

はぁぁぁ……………ダメだ、全く分かんない

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

さこっちゃん!どーしたのー?

佐狐 浩太(さこ こうた)

うわっ、兎耳山さん

有馬雪成(ありまゆきなり)

俺もいるぞー

鹿沼 稔(かぬまみのる)

ボクも居るよー

佐狐 浩太(さこ こうた)

有馬さんに鹿沼さんも…………どうしたんですか?

有馬雪成(ありまゆきなり)

いや、質問に質問で返すなよwww

鹿沼 稔(かぬまみのる)

さっきからどーしたの?なんか、悩んでる感じだけどー

佐狐 浩太(さこ こうた)

……………あの、三人に相談なんですけど…………

佐狐 浩太(さこ こうた)

良いですか?

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

うん!良いよ!

鹿沼 稔(かぬまみのる)

おう、良いぜ

有馬雪成(ありまゆきなり)

良いよー

佐狐 浩太(さこ こうた)

って、感じなんですけど……………

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

えーっと、にれちゃんの事が、可愛く見えて

有馬雪成(ありまゆきなり)

あの眼帯が気に食わなくて

鹿沼 稔(かぬまみのる)

楡井くんが自分以外と話してると、なんかイラつく………………

佐狐 浩太(さこ こうた)

…………全く分かんないんです、これ

佐狐 浩太(さこ こうた)

どうしたら良いですか?

鹿沼 稔(かぬまみのる)

あーっとなぁ…………えーっと………

有馬雪成(ありまゆきなり)

うーん……………えぇー、どうしよう…………

鹿沼 稔(かぬまみのる)

チラ(鹿沼を見る)

鹿沼 稔(かぬまみのる)

チラ(有馬を見る)

有馬雪成(ありまゆきなり)

(言う?それは恋だって)

鹿沼 稔(かぬまみのる)

(いやいや、言わないほうがいいでしょ、これは自分で自覚したほうが面白くなるから)

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

ねーねー!さこっちゃん!それね!こi

鹿沼 稔(かぬまみのる)

兎耳山さーん、静かにしてくださーい

有馬雪成(ありまゆきなり)

流石にそれは言ったら面白くない

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

んんー!はなひてぇ

有馬雪成(ありまゆきなり)

いくら頭取でも無理っすね

鹿沼 稔(かぬまみのる)

うんうん

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

えー?

佐狐 浩太(さこ こうた)

………………俺、少し早いですけど、見回りに行ってきますね

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

あー!なら俺も行く!有馬、沼ちゃん!行こー!

鹿沼 稔(かぬまみのる)

はーい

有馬雪成(ありまゆきなり)

分かったー

佐狐 浩太(さこ こうた)

・・・

佐狐 浩太(さこ こうた)

(よし、今回も異常なしだな)

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

ねーねー!ちょっと風鈴のシマ行かない?

佐狐 浩太(さこ こうた)

どうして風鈴の?

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

梅ちゃんに会いたい!風鈴のみんなにも!

佐狐 浩太(さこ こうた)

…………じゃあ、行きますか

風鈴のシマ

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

いぇーい!風鈴だー!

佐狐 浩太(さこ こうた)

兎耳山さん、少し落ち着いてください

《ははっwwこいつ、本当に風鈴か?よっわwww

《自分が弱いくせにヒーロー気取りとか、ダッサwww

佐狐 浩太(さこ こうた)

…………なんだ?この声は

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

分かんないね

《こ、これより先、人を傷つける者、物を壊す者、悪意を持ち込む者、何人も例外なく、ボウフウリンが粛清する!!

《だーかーらー!お前はそれができてねぇんだよ!

佐狐 浩太(さこ こうた)

………っ!タッタッタッタッタッ

モブ

オラァ!(殴ろうとする)

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

………っ!!

佐狐 浩太(さこ こうた)

ドゴッ(飛び蹴り)

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

……………え?佐狐、さん?

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

あ…………す、すいません

佐狐 浩太(さこ こうた)

…………いや、今はいい

佐狐 浩太(さこ こうた)

すみませんが兎耳山さん、楡井、頼んでもいいですか?

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

うん!良いよー!

モブ

お前………獅子頭連の佐狐?!

モブ

それに頭取もいんじゃねぇか!

モブ

ちょうど良い機会だぜ

モブ

頭取!そいつは返してもらう!

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

えー?なんでー?

モブ

そいつとは友達だからだ!

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

何頭悪いこと言ってんの?

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

俺はにれちゃんと友達なのー!あんた達が友達なわけないじゃーん!

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

カタカタカタ

有馬雪成(ありまゆきなり)

えっと、楡井?だっけ、大丈夫だからな

鹿沼 稔(かぬまみのる)

あとは頭取がなんとかしてくれるから、大丈夫だよ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

あ………ありがとう、ございます

モブ

おらぁぁぁあぁぁぁ!

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

ドゴッバキッゴキッゴンッ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

え……………

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

ねぇ、さっきからうざいんだけど

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

さっさとこの道、開けてくれる?

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

邪魔(低音)

モブ

ひぃぃぃっ!

モブ

すすす、すいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁあ!

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

・・・

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

・・・

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

にれちゃn

佐狐 浩太(さこ こうた)

楡井!

佐狐 浩太(さこ こうた)

ガバッ(楡井に駆け寄る)

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

うわっ!

佐狐 浩太(さこ こうた)

楡井、怪我、ないか?痛いところとかないか?

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

あ、はい、大丈夫ですよ

佐狐 浩太(さこ こうた)

…………お前、バットで足殴られたろ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

え?!ななな、何言ってるんですか?

佐狐 浩太(さこ こうた)

足が赤く腫れてる

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

あぁ…………大丈夫ですよ、このくらい

佐狐 浩太(さこ こうた)

だめだ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

えぇ〜…………

佐狐 浩太(さこ こうた)

歩けるか?

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

あ、はい、一応

佐狐 浩太(さこ こうた)

ポスッ

佐狐 浩太(さこ こうた)

ったく…………やっぱり危ないじゃないか

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

うぅ…………すいません

佐狐 浩太(さこ こうた)

ヒョイッ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

え?

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

さささささ、佐狐さん?!何してるんですか?!

佐狐 浩太(さこ こうた)

なにって、姫抱きだけど

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

いやいやい?!流石に悪いですって!

佐狐 浩太(さこ こうた)

大丈夫だ、お前は重くない、むしろ食べてるのか?

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

食べてますよ!

佐狐 浩太(さこ こうた)

とりあえず、獅子頭連のオリ、行くぞ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

えぇ?!この格好で?!

佐狐 浩太(さこ こうた)

ああ、お前の足だったら、きっとオリに着く頃には夕方になってる

佐狐 浩太(さこ こうた)

だからこれでさっさと行くぞ

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

ひゅーひゅー!さこっちゃんかっこいい〜!

有馬雪成(ありまゆきなり)

佐狐、あいつなかなかやるな

鹿沼 稔(かぬまみのる)

ねぇ〜

オリ

佐狐 浩太(さこ こうた)

じゃあ、ここに下ろすな

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

は、はい………

ポスッ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

キョロキョロ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

(うわわわわわっ、獅子頭連のオリに来ちゃったー!)

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

(…………オリの空気、なんだか変わりましたね)

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

(獅子頭連と風鈴のタイマンの時は、空気最悪だったのに……………)

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

(凄いなぁ、桜さんに梅宮さんは………)

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

(…………いつか俺も、あんなふうになれたらな……………)

佐狐 浩太(さこ こうた)

楡井、冷やすもの持ってきたぞ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

あ、ありがとうございます

佐狐 浩太(さこ こうた)

当てるな

佐狐 浩太(さこ こうた)

ピトッ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

んっ……………

佐狐 浩太(さこ こうた)

痛いか?

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

いや、全く

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

・・・

佐狐 浩太(さこ こうた)

・・・

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

………佐狐さんって、優しいんですね

佐狐 浩太(さこ こうた)

………は?

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

いや…………佐狐さんって、意外と優しいんだなって思って

佐狐 浩太(さこ こうた)

………俺は別に優しくない、普通の事をしてるだけだ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

いや、俺からしたら、凄い事ですよ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

誰かを助けたり、守ったりする

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

俺にはそんなことできない

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

俺は喧嘩が強くないから、皆んなの役に立てない

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

だから、少し佐狐さんが羨ましくもあり、憧れが出てきてしまって

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

…………って、すすす、すいません!こんな自分語りしてしまっt

佐狐 浩太(さこ こうた)

楡井はすごい

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

………え?

佐狐 浩太(さこ こうた)

俺は、楡井はすごいと思う

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

どうして………ですか?

佐狐 浩太(さこ こうた)

俺は楡井みたいに愛想良くできない

佐狐 浩太(さこ こうた)

それに笑顔だってあんまり作れないし、すぐ怒る

佐狐 浩太(さこ こうた)

けどな、お前は逃げ出さない''心''がある

佐狐 浩太(さこ こうた)

それに楡井は喧嘩は弱いって聞いたが、確かにそうだ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

………っ

佐狐 浩太(さこ こうた)

その''心''さえ持っていれば、俺は十分、風鈴のヒーローだと思うがな

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

佐狐さん…………

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

ポロポロ

佐狐 浩太(さこ こうた)

え?!に、楡井?どうし

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

ありがとう、ございます…………

佐狐 浩太(さこ こうた)

え?

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

俺ッ………そんな事、言われた事なかったのでッッ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

すっごく、嬉しくて…………

佐狐 浩太(さこ こうた)

…………そうか

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

ゴシゴシ

佐狐 浩太(さこ こうた)

ばっ、おい!そんなに擦ったら、腫れるぞ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

佐狐さん

佐狐 浩太(さこ こうた)

…………なんだよ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

本当に、ありがとうございますニコッ

佐狐 浩太(さこ こうた)

……………っ?!

佐狐 浩太(さこ こうた)

(な、なんなんだ?なんか、心臓がおかしい………なんだ?)

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

?佐狐さん?どうかしましたか?

佐狐 浩太(さこ こうた)

っあ、いや、なんでもない

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

あ!ねーねーにれちゃん!

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

な、なんですか?えーっと………

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

俺、兎耳山丁子!丁子って呼んで!!

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

え''、下の名前でですか?

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

うん!

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

は、ハードルが高いんですけど………///////

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

良いじゃん良いじゃん!

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

えっ…………と…………

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

ち、ちょーじ………さん

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

・・・

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

うわぁぁぁぁぁ、やっぱり、俺なんかが頭取を名前呼びなんか許されないんですよぉぉぉぉ

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

にれちゃんかわいー!

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

ギュー

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

ふぇ?

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

にれちゃん、すっごく可愛い!獅子頭連に来てよー!

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

あ、いや、俺、一応風鈴生なので…………

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

ちぇー

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

あ!じゃあさ、一回、獅子頭連のスカジャン着てよ!

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

え?獅子頭連のスカジャン?

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

うん!俺は身長的に無理だから、さこっちゃん!にれちゃんに貸してー!

佐狐 浩太(さこ こうた)

え……………

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

あ、いや、大丈夫ですよ、俺………

佐狐 浩太(さこ こうた)

・・・

佐狐 浩太(さこ こうた)

ヌギヌギ

佐狐 浩太(さこ こうた)

フワッ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

え?

佐狐 浩太(さこ こうた)

良いから、早く着ろ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

あ………はい

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

ガサゴソ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

おお…………ここ、これが、獅子頭連のスカジャン………✨

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

(かっこいい〜!俺、スカジャンに憧れてたから、すっごく嬉しい!!)

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

おお〜✨✨

佐狐 浩太(さこ こうた)

カシャカシャカシャ

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

ちょっ?!佐狐さん?!何写真撮ってるんですか?!

佐狐 浩太(さこ こうた)

いや…………なんとなく

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

えぇ……………

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

にれちゃん可愛い〜!似合ってる!

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

獅子頭連に来てよー!

楡井 秋彦(にれい あきひこ)

俺みたいな弱い奴は、獅子頭連には居たらダメですよ!

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

えー?

佐狐 浩太(さこ こうた)

……………兎耳山さん、楡井が困ってます、離してください

兎耳山 丁子(とみやま ちょうじ)

分かったー!

こうして、楡井は獅子頭連と少し仲良くなりました☆

おわり!!

なんで俺が愛されなきゃいけないんだ!!

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