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彼が行った簡単な“お仕事”

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彼が行った簡単な“お仕事”

1 - 第1話 簡単な“お仕事”

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2024年03月30日

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「夢へ。」

嘘だよ…こんなの。

どうして…

こんな文章でごめん。もっと夢に話をするべきだった…

いやっ!

見たくない!こんなの!おかしい!
どうして…

もう…無理だったんだ。

夢を置いて“あんなこと”するんじゃなかった。

私が

わたしが

あいつを…!

殺すっ!

いたっ

由真

あ、ごめんなさい

(由真!?どうして…死んだはずなのに)

(とりあえず落ち着け…)

いえ、大丈夫です。すみません

由真

…?

どうかしましたか?

由真

いえ、貴方を見て何故か彼女を思い出すんです。
彼女は…

彼女…ですか

由真

ええ。彼女の名前は“夢”といって

(そうか…この由真はまだあれをしていない)

(私に伝えずに勝手に死んだ由真…)

(なんとしてでも、由真がしたことを突き詰めないと!)

由真

俺、夢の為に金を稼がないといけないんです。

お金…?

なぜですか?

由真

夢は体が弱くて…今入院してるんです。

由真

それに…夢の家庭環境も酷く、親から虐待を受けていたんです。

…虐待

…それは夢さんお辛いですね。

由真

…だから俺が味方なんです。夢にとっての“唯一の味方”だから。俺しか支えられない。

そのために“お金”を稼いでる…

偉いですね。

由真

ありがとうございます。

由真

でも、知らない人にこんなこと伝えるな!って夢から言われてたんですけど

由真

何故か貴方と話したら警戒せずに話せました。

由真

どうしてでしょうか…

さぁ…笑

でも君も偉い事をしてます。だから落ち込まずに“夢”さんの為に頑張ってください

由真

…ありがとうございます。

由真

ひとつ、いいですか?

いいですよ

由真

君の名前は…?

私?

私も“夢”なんですよ

由真

…そうですか

由真

良かったら連絡先交換しませんか?

由真

敬語ではなく、タメ語で。

ふふ、いいですよ。

タメ語で、会話しましょう

…ね。由真さん

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