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みき❣
ねぇねぇ〜！
琴美
どうしたの？
みき❣
今日ねぇ〜
ぅーくんとぉデートしてきたのぉ♡
ぅーくんとぉデートしてきたのぉ♡
彩
おー良かったじゃん
琴美
どこいってきたの？
みき❣
遊園地ぃ！
楽しかったよぉ〜
楽しかったよぉ〜
彩
良かったね笑
琴美
本当にねー、ずっと好きだった人と付き合えたんだしね
彩
確かにねー
みき❣
(*´ ˘ `*)♡ｴﾍﾍ
これもぉからくり様のぉお陰だなぁ〜♡
これもぉからくり様のぉお陰だなぁ〜♡
彩
ふーん、ってかその
からくり様って？
からくり様って？
琴美
うん、気になる
みき❣
咲月ちゃんが教えてくれたんだよぉ〜
彩
咲月が？
みき❣
そぉ〜！
からくり様はぁ〜
なんでも叶えてくれる方なんだってぇ〜！
からくり様はぁ〜
なんでも叶えてくれる方なんだってぇ〜！
彩
咲月の言う事なら信用できるわ
琴美
そうだね
みき❣
なぁにそれぇ〜( ˘ •ω• ˘ )
彩
いやだって巫女さんだからね
琴美
信用性が違うね
みき❣
もぉ〜( ˘ •ω• ˘ )
亜莉沙
（…）
個人チャット
亜莉沙
ねぇ、咲月
今忙しいかしら？
今忙しいかしら？
咲月
大丈夫だよ
どうしたの？
どうしたの？
亜莉沙
あのさ
亜莉沙
からくり様のこと教えてくれない？
亜莉沙
さっきみきが話してるの
聞いて気になって
聞いて気になって
咲月
いいよ。
からくり様は、お願いしてきた人を糸で吊るした人形の様に操り
からくり様は、お願いしてきた人を糸で吊るした人形の様に操り
咲月
その人の全ての欲望を叶え、その人にとっての幸せを与えるお方
亜莉沙
素敵な方なのね
咲月
そうだね、優しいお方
咲月
だけどしてはいけない
お願いもあるの
お願いもあるの
亜莉沙
してはいけない？
咲月
恋人、婚約者、既婚者の相手を奪いたいと願う事。
願ったあとに存在を否定する事。
誰かの死を願う事。
願ったあとに存在を否定する事。
誰かの死を願う事。
亜莉沙
もし…願ったらどうなるの？
咲月
咲月
願うと
女性は花嫁姿に
男性は花婿姿で
自ら喉を刺し死んでしまうと言われてる
女性は花嫁姿に
男性は花婿姿で
自ら喉を刺し死んでしまうと言われてる
亜莉沙
なに、それ
亜莉沙
なんでそんな姿に？
咲月
からくり様がそうだったって伝えられてる
咲月
綺麗な白無垢に包まれた
花嫁。
だけど、婿は他の女性と式が始まる時間に逃げ出した。
花嫁。
だけど、婿は他の女性と式が始まる時間に逃げ出した。
咲月
花嫁は、
頭に付けていた簪を取って
自分の喉に当てて
「私の人形…糸切れて世に紛れ込む」そう言って喉に突き刺し亡くなった花嫁がからくり様。
頭に付けていた簪を取って
自分の喉に当てて
「私の人形…糸切れて世に紛れ込む」そう言って喉に突き刺し亡くなった花嫁がからくり様。
亜莉沙
裏切られた過去がある方だとは思わなかったわ…
咲月
私も初めて聞いた時
驚いたよ
驚いたよ
亜莉沙
亜莉沙
それで…
亜莉沙
からくり様にお願いする時ってどうやるの？
咲月
簪をもって満月と
重ね合わせて
重ね合わせて
咲月
からくり様、私の願いを聞いて頂きたく存じます。
私の願いどうか叶えてください。
私の願いどうか叶えてください。
咲月
それが頼み方。
亜莉沙
簪…どんなのでもいいの？
咲月
うん、綺麗な簪にしてあげてね
亜莉沙
わかったわ、ありがとう
三日後
亜莉沙
（…あ、この簪素敵…）
亜莉沙
亜莉沙
（…からくり様…）
亜莉沙
あの…これください。
一週間後
亜莉沙
あ、満月だ…簪…
亜莉沙
からくり様…私の願いを聞いて頂きたく存じます…。
私の願いどうか…叶えてください…。
私の願いどうか…叶えてください…。
亜莉沙
…………。
これで叶うのかな…
なんか、馬鹿みたい
居るわけないじゃん、からくり様なんて
みきと咲月はからくり様の事信じてるんだよね、
少しでも信じた私馬鹿だわ
これで叶うのかな…
なんか、馬鹿みたい
居るわけないじゃん、からくり様なんて
みきと咲月はからくり様の事信じてるんだよね、
少しでも信じた私馬鹿だわ
次の日の放課後
みき❣
…………
彩
みきあんた大丈夫？
琴美
今日朝から元気ないけど
咲月
…。
亜莉沙
…。
みき❣
……え？
彩
え？って大丈夫なの？って
琴美
う、うん
みき❣
大丈夫だよぉ〜！
彩
あぁ、いつものみきだわ
琴美
そうだね…
みき❣
ふたりともぉ部活でしょぉ？頑張ってねぇ〜！
彩
あ、ありがと
琴美
う、うんありがとね
亜莉沙
…。
亜莉沙
私…帰るね
みき❣
えぇ〜もう帰っちゃうのぉ？また明日ねぇ〜！
亜莉沙
うん…またね
咲月
…。
校庭
亜莉沙
（…ここで待っていて凌が来る…そして告白される…それが、私が、からくり様に願ったこと…）
物音
凌
あれ、亜莉沙じゃん
亜莉沙
凌…どうしたの？
（本当に来た…！）
（本当に来た…！）
凌
ん？今からデートなんだよねー
亜莉沙
デート…？
凌
おう、あれ？知らなかった？俺、みきと付き合ってんだよ
亜莉沙
みきって…
凌
お前と同じクラスのみきだよ
亜莉沙
じゃあ…ぅーくんって凌の事だった…の？
凌
あーうん笑
あいつ俺のことそう呼んでんだよ笑、恥ずかしいけど笑
あいつ俺のことそう呼んでんだよ笑、恥ずかしいけど笑
亜莉沙
そ、そうなんだ…
亜莉沙
（うそ…嘘だよね…凌に付き合ってる人が居るなんて…）
亜莉沙
ねぇ…凌…
凌
ん？
亜莉沙
うそって…
凌
ん？なんて？
亜莉沙
嘘って言って…？
凌
どうゆうこと？
亜莉沙
お願い…付き合ってないって言って…
凌
お前何ゆって…
亜莉沙
嫌！そんなの嫌！凌が…付き合ってるなんて…嫌だよ！
凌
…。
亜莉沙
……からくり様…
凌
は？
亜莉沙
…からくり様に…願っちゃった…
凌
お前…大丈夫かよ
亜莉沙
どうしよう…私願ってはいけないこと…
凌
お前…頭冷やした方がいいと思うぞ、んじゃあな。
去っていく足音
亜莉沙
…。
亜莉沙
…。
亜莉沙
………？
咲月
…。
亜莉沙
さ…つき？
咲月
…。
亜莉沙
咲月…私ね…
咲月
知ってるよ
亜莉沙
…なんで…知ってるの？
咲月
からくり様に使える巫女
だからだよ
だからだよ
亜莉沙
…！？
咲月
亜莉沙ちゃんは本当に知らなかったんだよね、凌くんがみきちゃんと付き合っていること
亜莉沙
…うん、知らなかった…知らなかったよ
咲月
…。
亜莉沙
…私…願っちゃった…凌と付き合いたいですって
亜莉沙
願っちゃいけないことだった…
咲月
…。
亜莉沙
私…死ぬだね…このまま…
咲月
…。
亜莉沙
馬鹿だね…私…笑って…？
咲月
…。
咲月
大丈夫だよ
亜莉沙
なにが…何が大丈夫なの？
私はもう言っちゃったんだよ！？
私はもう言っちゃったんだよ！？
亜莉沙
咲月…？
亜莉沙
その…格好…
咲月
…。
亜莉沙
巫女…装束…？
咲月
…。
咲月
からくり様、からくり様
我の前にお姿を現し下さい
我の前にお姿を現し下さい
咲月
…。
咲月
亜莉沙殿
亜莉沙
は、はい…
咲月
汝は、汝が願いし事に
誠に知らなかったと
申せるか
誠に知らなかったと
申せるか
亜莉沙
は、はい…本当に知りませんでした…。
咲月
…。
咲月
からくり様、この者は誠に知らぬと思われます。
咲月
お許しを、どうかこの者に…
アリサ
亜莉沙
え？
ソナタノネガイナキモノニ
亜莉沙
咲月…誰の声なの？
咲月
からくり様のお声
咲月
深謝申し上げます。
咲月
…。
咲月
亜莉沙ちゃん
亜莉沙
なに…？
咲月
願いを言った日のこと覚えてる？
亜莉沙
え？覚えてるよ？
亜莉沙
凄く大きな満月だった
咲月
そう、とても大きなお月様だったね
咲月
…。
咲月
願いを言ったあと、言った言葉覚えてる？
亜莉沙
え？えっと…忘れた
咲月
…。
咲月
存在を否定する事。
亜莉沙
…？
咲月
亜莉沙ちゃん、私ゆったよ
咲月
存在を否定する事。それはしてはいけない事って
亜莉沙
それは…みきが言ってたから…信用が…
咲月
…。
違うよ…私が言ったんだよ
違うよ…私が言ったんだよ
咲月
…。
からくり様の巫女として
からくり様の巫女として
咲月
私から汝に…
亜莉沙
ちょっと…やめてよ…
咲月
汝は、してはならぬ事を
二つした
二つした
亜莉沙
知らなかったって言ってるでしょ！
みき❣
あれぇ〜？亜莉沙ちゃんと咲月ちゃん？
こんな所で何してるぉ〜？
こんな所で何してるぉ〜？
亜莉沙
みき…
亜莉沙
そうよ…あんたのせいよ…
みき❣
？
亜莉沙
あんたが凌と付き合ってるから、私がからくり様とかゆうやつに殺されそうになったのよ！
亜莉沙
あんたが頼まなければ…
亜莉沙
違うわ…
亜莉沙
からくり様なんて最初っから居ないのよ！
亜莉沙
凌があんたの彼氏？
笑わせないで！
凌は私のよ！
笑わせないで！
凌は私のよ！
亜莉沙
あんたなんて…あんたなんて居なくなればいいのよ…
事故にでもあって、居なくなればいいのよ！
事故にでもあって、居なくなればいいのよ！
鈴の音
咲月
…。
亜莉沙
なによ…うるさいわね！そんなもの鳴らさないでよ！
亜莉沙
巫女が何？からくり様が何よ！
亜莉沙
私の邪魔をする人は消えればいいのよ！
亜莉沙
………。
咲月
からくり様、からくり様
この者の全ての欲望を叶えてください。
この者の全ての欲望を叶えてください。
亜莉沙
ふふ…それでいいのよ…
あはは…！！
あはは…！！
咲月
全て我にして
亜莉沙
あはは…！？
我ってどうゆう意味よ
我ってどうゆう意味よ
咲月
…。
亜莉沙
黙ってないで答えなさいよ！
亜莉沙
ちょっと、何！？この着物！？白無垢！？
亜莉沙
咲月！止めなさいよ！
何なのよこれ！
何なのよこれ！
亜莉沙
ふざけないで、
取り消したんじゃないの！
取り消したんじゃないの！
咲月
全てのならぬ事をした者よ
咲月
簪を持ち…
亜莉沙
なんで…買った簪があるの！！
咲月
己の喉に当て
亜莉沙
勝手に…手が…動く！
亜莉沙
嫌…よ！死にたくない…！
咲月
「我はならぬ事をした者」
亜莉沙
「私はならぬ事をした者」
(嫌！口が勝手に！)
(嫌！口が勝手に！)
咲月
「自ら命を断ち」
亜莉沙
「自ら命を断ち」
（い…や…！）
（い…や…！）
咲月
「貴方にお許しを頂きたく存じます」
亜莉沙
「貴方にお許しを頂きたく存じます」
咲月
「今ここで」
亜莉沙
「今ここで」
咲月
………。
咲月
赤く染まりし簪…また、ひとつ
みき❣
…ん〜！！
あれぇ〜？
何してたんだっけぇ？
あれぇ〜？
何してたんだっけぇ？
咲月
あ、やっと起きた…
これからデートなんでしょ？楽しんできてね
これからデートなんでしょ？楽しんできてね
みき❣
そうだよ〜！♡
楽しんでくるねぇ〜
楽しんでくるねぇ〜
咲月
うん、行ってらっしゃい
みき❣
行ってきま〜すぅ
咲月
簪…ささげ物として頂きます
咲月
咲月
からくり様、からくり様
咲月
次は誰の簪を
咲月
貰いに行きましょうかねぇ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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