その日からお父さんは徐々に
横暴な性格になっていった。
お父さん
早く酒を…酒を持ってこい!!!!!!

お母さん
あなた…ちょっと飲みすぎよ。

お父さん
うるせぇ!!!!!!

お父さん
…黙っとけ

お母さん
あなた………

奏(かなで)
お母さん、私怖いよぉ

凛(りん)
わ、私も怖い…
どうなっちゃうの?私たち。

お母さん
大丈夫よ。

そんなある日
ついにお父さんは家族に暴力
を始めた。
お母さん
あなた!!!!!!もういい加減にして!!!!!!
あの子たち困ってるでしょ?
こんな姿見せて恥ずかしくないの?

お父さん
は?うるせぇんだよ!

お母さん
何もかも全部あなたのせい。
なのにどうして私に怒りを
ぶつけるの?こんなのおかしいわ。

お父さん
うるせぇ…
うるせぇうるせぇうるせぇ
うるせぇうるせぇ!!!!!!

お母さん
キャッ!!
い、痛い…

凛(りん)
まっママ!!!!!!

奏(かなで)
ママ!!!!!!

凛(りん)
ママ大丈夫?

お母さん
ええ大丈夫。

そう言ってお母さんは
偽りの笑顔で私たちを安心させた。
いつの間にかそれが日常と化した
凛(りん)
ママ…

お母さん
ん?どうしたの?凛、奏。

奏(かなで)
ママ…家を出て。

お母さん
え?な、何言ってるのよ…

凛(りん)
お願い!!!!!!

お母さん
え。ど、どうして?

奏(かなで)
パパから逃げて。お願い

お母さん
…でも奏と凛を置いていくのは…

凛(りん)
大丈夫。私たちのこと気にしないで

お母さん
……ごめんね。家は出ると約束する

凛(りん)
うん!

奏(かなで)
ありがとうママ…

お母さん
ただし!!!!!!

お母さんの初めて見る
真面目な表情に
私と奏はゴクッと息をのんだ
お母さん
あなた達も来なさい。
多人数で行くことは出来ない。
準備もあるし…

凛(りん)
うん。

奏(かなで)
そうだね。

お母さん
あとから落ち合いましょう

凛(りん)
でもどうやって?

お母さん
私が出ていったあと
LINEしましょ

凛(りん)
私達携帯持ってないよ?

お母さん
買ってあげる。

奏(かなで)
え?いいの?

お母さん
ええ(*^^*)

お母さん
話はそこでしましょ
明日買いに行くわよ。

凛(りん)
わかった!!!!!!

奏(かなで)
わかった。
