童ノ宮奇談シリーズの小説は9件投稿されています。童ノ宮奇談シリーズと一緒に投稿されているタグは怪異、童ノ宮奇談シリーズ、和風ファンタジー、ホラー、伝奇、都市伝説、ダークファンタジー、モキュメンタリーホラー、ペット、人と犬の絆、動画配信、家族などがあります。テラーノベルで童ノ宮奇談シリーズの小説を楽しみましょう。

#童ノ宮奇談シリーズの人気ランキング

童ノ宮奇談「辿縁」篇

専業主婦の竹原カリンは、娘ミトを連れて駅前のメンタルクリニックを訪れる。
彼女は日々つきまとう、正体不明の気配に怯え、不安に苛まれる日々を過ごしていた。
そして、娘の掌に、彼女が生まれた時から握りしめられている“天狗石”。
それは、かつて自分が逃げ出した実家・塚森家に伝わる神紋が刻まれた石だった。
何度捨てても、必ず戻ってくる。まるで“誰か”が、娘の手に戻しているかのように。

さらにミトは、誰も教えていないはずの真言を口ずさみ、
「おめめが一つだけのお兄ちゃん」と楽しそうに話すようになった。

カリンは語り始める。
自分の家は、神職の家系だったこと。
見えないものが“日常”として家の中を歩き回っていたこと。
家族はそれを当然のように受け入れていたこと。
ただ一人、自分だけが恐怖に震えていたこと。

だから逃げた。
だから忘れた。
だから、記憶を封じた。――そのはずだった。

なのに、娘の誕生とともに、封じたはずの記憶は再び“こちら側”へ滲み出してきた。
まるで、呼び戻されるように。

カウンセラーは静かに言う。
「神様がいるかどうかではなく、
あなたが“なぜ”そこまで恐れているのかが問題です」
そして提案される催眠療法。
カリンは、記憶の奥底へ沈む決意を固める。

1位

童ノ宮奇談「そして、パンザマストは鳴り終わり」篇

夕暮れ時、街に鳴り響く「パンザマスト」。
それは子供たちに帰宅を促す防災放送であり、同時に“怪異の警告”でもあった。

地元に古くから伝わる神社、童ノ宮で育った女子中学生・塚森キミカは、
幼い頃から“普通ではないもの”に巻き込まれやすい体質を持っている。
新聞委員の彼女は、親友の長谷川ユカリと共に、
怪談配信者アキミチ君を招き「パンザマストにまつわる呪われた話」を取材することになる。

しかし、取材が進むにつれ、教室の空気は異様に冷え、
窓の外の夕焼けは“異界の色”に染まり始める。
やがて、血まみれの亡者が校舎を這い回り、
パンザマストが“鳴り終わる”と同時に、怪異は現実を侵食し始める。

キミカはユカリの手を取り、悪夢と化した校舎からの脱出を試みる。
だが、怪異は執拗に二人を追い詰め、逃げ場は次々と閉ざされていく。
その極限の中で、キミカの内側に眠る“説明のつかない力”が目を覚まし始める。
パンザマストが完全に鳴り終わった時、怪異は静かに消え去る。
しかし、キミカの瞳には、もう“人ならざる光”が宿っていた。

※本作は架空の街、童ノ宮市及びその周辺地域を舞台とした連作怪異譚「童ノ宮シリーズ」の一篇です。本作は単体で完結していますが、同一の世界観、登場人物、キーエレメントによって継続的な物語展開が可能となっております。

2位
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