深月
凪くん、好きです!
深月
付き合ってください!
凪
ごめん
深月
…え?
凪
俺はもう絶対に
誰とも付き合わない
誰とも付き合わない
深月
そんな…
凪
ごめんな、深月…
そんなに悲しそうに言わないで…
そんなふうに言われるのなら
いっそのこと 嫌いって言ってほしかった…
深月
ねぇ、凪くん
凪
何?
深月
友達で
いてくれませんか?
いてくれませんか?
凪
なんだ〜
そんなことかよ
そんなことかよ
凪
いいに決まってるだろ!
深月
ありがとう!
深月
じゃあ、またね
凪
おう!
終わった…初恋だったのに…
終わってしまった…
周りに誰もいないのを確認して泣いた
深月
っ…ヒクっ
凪くんは、私の光だよ…
[あの日から]
深月
(どうしよう…)
深月
(みんなとクラス離れちゃった…)
深月
(あ、もうグループできちゃってる…)
深月
はぁ…
凪
高橋深月だっけ?
深月
あ、、うん
凪
俺は、川本凪
凪
よろしく!
深月
あ、うん
凪
って、深月さっきから
あ、うんしか言ってないし!
あ、うんしか言ってないし!
深月
たしかに!
凪
やっと笑ってくれた
深月
…え!
凪
新しいクラス不安
どうしようって思ってただろ
どうしようって思ってただろ
深月
なんでわかるの!?
凪
顔に書いてあった!笑笑
深月
も〜!笑笑
凪
せっかく同じクラスなんだし、クラスメイトとこの一年楽しもうぜ!
深月
うん!
深月
ありがとう
私、頑張るね!
私、頑張るね!
凪
おう!
あの時、凪くんがいたから
私は友達作りを頑張れた
ねえ、凪くん…
私は、ほんのちょっぴりも
凪くんの心にいないの?
ねえ、凪くん…
深月
やっぱり、
友達なんて無理だよ…
友達なんて無理だよ…
深月
好きになってほしいよ!
深月
凪くん、待って!
走ればまだ間に合うかもしれない
私は走った
全速力、思いっきり
凪くんの背中が見えた
深月
凪くん!
凪
わ!深月か
凪
どうした?
深月
え…
凪くんの顔には、 泣いたあとがあった
凪
なんだよ〜笑笑
深月
どうして泣いてるの?
凪
え、別に俺泣いてなんか
深月
泣いてる!
深月
だって、
顔に泣いたあとがあるもん!
顔に泣いたあとがあるもん!
凪
ハァ…
やっぱ深月には敵わねえな
やっぱ深月には敵わねえな
深月
え…?
凪
なんで俺が誰とも付き合わないかわかる?
深月
ううん
凪
実は俺、
3年前に彼女を亡くしたんだ
3年前に彼女を亡くしたんだ
深月
え…!
凪
事故死
凪
俺がその時
彼女のそばにいれば
彼女のそばにいれば
凪
彼女は死ななかったはずだ
深月
そんな…だからもう
誰とも付き合わないなんて
誰とも付き合わないなんて
凪
俺には誰かと
付き合う資格なんてない
付き合う資格なんてない
深月
違うよ!
凪
…え?
深月
凪くんの彼女はきっと
凪くんの幸せを願ってる!
凪くんの幸せを願ってる!
深月
それがどんなことでも
彼女は喜んでくれるはず!
彼女は喜んでくれるはず!
深月
だって、
大好きな人だもん!
大好きな人だもん!
凪
そう…か?
深月
うん!
凪
里奈(彼女)…
俺幸せになるよ…
俺幸せになるよ…
凪
里奈に悪いと思って抑えてたけど、もう無理だ
凪
深月、お前が好きだ!
深月
…へ!?
凪
初めて会った時からずっと
大好きなんだ…
大好きなんだ…
凪
こんな俺で良ければ、
付き合ってください…
付き合ってください…
深月
はい!喜んで!
ねえ、凪くん…
これからもよろしくね!
凪くんの光になれるように頑張るよ
あの日、凪くんが私の光に なってくれたように…
深月
大好き!
凪
俺も!
そして、顔が重なった