優
…────はぁ…
零
……頑張れよ
心臓がバクバクだ…
人から見られてる
その思い込みが強くなる
先生
んじゃ
先生
優分かるか?
優
えっ…あ…
優
X=6だと思います
人の目が集中する
零
…優…
心臓がさらに早くなる
人が話しているのを
私の事を話してる
そう思ったり
話して笑ってるのを
私のことを見て笑ってる
そう思ってしまう。
先生
じゃあ終わります
やっと終わった────
零
大丈夫だよ
零
次体育
零
よかったな
優
う…うん
こんな零初めて見た
優しいけどいつも以上に優しくて
もうひとつの気持ちに
意識してしまう
小花
ねぇ
小花
優って
小花
零のこと“好き”なの?
優
え?
優
そんなことないよ
小花
ん~?
優
なんで?
小花
零といる時、優は
小花
ずっと笑ってるから
優
…っ!!
小花
好き…なの?
優
ごめんね
優
よく…分からないや
小花
そっか
小花
いいよ別に
いつもそばにいた零
零は私の事を
“好き”
そういう気持ちで 見たことはあるのかな
おばあちゃん
優…ほんとに肌良くなったわねぇ
優
そ…そうかな
おばあちゃん
そうよ
おばあちゃん
見ててわかるもの
おばあちゃん
今まで大変だったわね
優
はは…そうだね
私を見ていた人は
そういってくる
良くなってるかもしれない…けど
安心させるために
そう言ってるのかもしれない
答えの受け取り方が違っている
分かっていても
そう思うんだ
────いくら家族でも
小花
あぁ…次技術だ…
小花
めんどくさ
優
だね
??
…っ!!
??
すみません
??
大丈夫?
優
あ…大丈夫…で
??
…?
??
優じゃん
優
あ…っ
優
海斗…?
海斗
久しぶりだな
優
うん
海斗
てか…やべっ
海斗
先生に呼ばれてた…!!
海斗
じゃ…またな
優
うん
小花
…だれっ!?
優
小学校の頃から仲良かった
優
1つ上の友達
小花
へー
小花
ライバル出現か…笑
優
ん?なんか言った?
小花
ううん
小花
なんでもないよ