だが迷った。
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
木崎姫歌(きさき ひめうた)
正直、またこの店に来ることになるとは思わなかった。
そこまで思い入れはないのだが、バスケに深く関わる場所は、ちょっとな……。
少々暗い気持ちを胸に残しながら、無言で店内に足を踏み入れる。
すると、
相羽吾蓮(あいば あれん)
背後から、急に感嘆の声が上がった。
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
木崎姫歌(きさき ひめうた)
わたし的にはこれが普通なのだが、確かに普通のスポーツ用品店とは趣が違うかもしれない。
試合の映像が流れていたり、ボールやシューズ等が置いてあるのは普通と変わらないだろうが、そういった商品ではなく、店そのものの雰囲気が違う。
相羽吾蓮(あいば あれん)
身も蓋もない言い方だが、そのニュアンスは確かにしっくりくる。
アメリカ発祥のスポーツであることや、日本人がバスケに描くイメージの為か、この店はそういうストリート系の雰囲気が強い。
いわゆるスポーツ特有の泥臭さが店内には見受けられず、よく言えばオシャレ、悪く言えばチャラいという感じだ。
まあ、所詮は他のスポーツ用品店と比べて、ということなのだが。
相羽吾蓮(あいば あれん)
吾蓮はどうやらご満悦のようだ。妙に無邪気な顔をしている。
相羽吾蓮(あいば あれん)
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
木崎姫歌(きさき ひめうた)
吾蓮の指さす方には、赤色の「23」のユニフォームが飾ってあった。
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
木崎姫歌(きさき ひめうた)
わたしはそれだけ言って、シューズコーナーに足を向けた。
うんちくを語るほど、バスケに未練はないのだ。
そう、全く。
相羽吾蓮(あいば あれん)
吾蓮が慌てて後を追って来る。
しかしわたしは立ち止まったりはせず、真っ直ぐにシューズコーナーを目指した。
すると、目的地に店員が立っているのが見えた。
木崎姫歌(きさき ひめうた)
わざわざわたし自身が吾蓮にシューズを選んでやることもないな。
シューズ選びはこの店員に任せることにしようか。
木崎姫歌(きさき ひめうた)
声をかけると、店員はにこやかにこちらを向き、
店長
店長
罵声を浴びせてきた。
木崎姫歌(きさき ひめうた)
店長
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
うわぁ……。
わたしと吾蓮は二人して、ボールを抱えながら号泣する店員にドン引きしていた。
相羽吾蓮(あいば あれん)
店長
自分の世界に入り、なおも号泣する店員。
木崎姫歌(きさき ひめうた)
店長
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
店長
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
ダメだ、ダメだこいつ。話がまるで通じない。
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
初めて隣の変態と意見が一致したかもしれない。
わたし達は数秒で棚に並ぶシューズに目を通し、
相羽吾蓮(あいば あれん)
木崎姫歌(きさき ひめうた)
早口で質疑応答を開始した。
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
店長
何か聞こえたが無視!
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
店長
ひどく心外だが無視!
木崎姫歌(きさき ひめうた)
相羽吾蓮(あいば あれん)
店長
「黙れっ!」
ズガン!!!
わたしと吾蓮、二人の渾身のアッパーが、店員の顎に炸裂した。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!