蝶山
はい、今回はですね
蝶山
あっさりさっぱりと
過呼吸を書いていきます。
過呼吸を書いていきます。
蝶山
官能小説は
体力を消耗しますので。
体力を消耗しますので。
蝶山
にしても、苦しみ喘ぐ人って
良いですよね。
良いですよね。
蝶山
はい、おやすみなさい。
『つまんねーな』
『キモい』
え
そんなこと言わないで
『馬鹿じゃないの』
やめて
僕だって頑張ってるのに
『お前必要ねーよ』
みんな行かないでよ
僕から離れていくの?
『死ねば』
お願いだから
『バイバイ』
ひとりにしないで
……━━ッ!!
はッ、はぁ
夢、か……
……
今日は15時にさとみくんが
来る予定だったな……
来る予定だったな……
今何時だろ……
14:58
ッ……!
……ちゃんと、来るかなぁ
……
……怖い
怖いよ
ひとりは嫌だ
はあッ、はッ……
怖い……よ
置いて行か、ないで……ッ
かヒュッ
っは
は、あっ……かッ
ひゅッ
ッあ……れ……、
息って、どう……やるっけ
っは、はあッ
くるしッ
ぃや……だ……ッ
このままひとりで……ッは
死ぬの、かなぁ……ッ
かハッ、っヒュ
こわ、い
さ……みッ、しいっ
ぅぁ゛
ひとりは、嫌だ……ぁッ
ひとりにしないで━━。
るぅと……!?
るぅとッ!
るぅと!
るぅと
俺のこと分かるか?
……ッぁ
ぉそ……ッ、ぃ……ッは
無理して喋らなくていいから
あと、遅れてすまん
ッは、はあッ……かヒュッ
ごめんな、苦しいよな
一旦身体起こすぞ
そう言うと、さとみはるぅとを 優しく抱きしめた。
じゃあ俺に合わせて深呼吸なー
すゥーッ、
ッは、っ、ひゅ
はあぁぁぁぁーーーーーー
ッあ、ぁッ……、ッひゅ、ふッ
吐くときはゆっくりなー?
少しずつ、俺に合わせれば
いいからな
いいからな
すゥーッ、
ッぁ、ひゅ、すぅ……
はあぁぁぁぁーーーーーー
ふ……ッあ、はあぁッ、っあ
スゥー……
スゥー……
呼吸は落ち着いたな
しかし腕の中で寝てしまう
とはな……
とはな……
あっ
停止し忘れた
ピッ
いやぁ、こんな可愛い声が
録れるとは思わなかった
録れるとは思わなかった
家には予めボイスレコーダーは設置してあったが
わざと予定に遅れるなんて、
よく即興で思い付いたものだよ
よく即興で思い付いたものだよ
BAD END (こんなオチ 書きたくなかった)