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ちゃんと勉強しなさい
良い高校に入りなさい
良い大学に入って 良いところに勤めなさい
このグループってなにしてんの?
早く解散しねえかなあ
女声出すとか嘘だろ
声変えてるだけ
っ...ポロポロ
ずっと、我慢の人生だった
誰かを笑顔にするために生きてきた
でも、大人になっていくほど
知りたいことも
そうでないことも 学んでいくようになって
気づきたくなかった事実にも
つい目が止まってしまって
自分の心を無視し続けることに 限界が来て
いつのまにか、苦しいことにすら 気づかなくなっていた
“少しでも楽しいことを”
そう思って見つけた場所が “ネット”だった
身の回りの誰かだけではなく
たくさんの人を笑顔にできることは
自分にとって最も幸せなことだった
趣味程度に活動していたある日
活動者の一人に声をかけられた
「グループを組まないか」と。
ただでさえ競争の激しいこの世界で
普段全く別の活動をしている人たちが 集まることなど、考えられなかった
よく話を聞けば、 自分だけ拠点が違うし
それに...活動を仕事にするとなれば せっかく入った大学は 辞めなければならない
本気とはそういうことだ
悩みに悩みに悩んで、 俺は活動の道を選んだ
飛び込んだ先は未知の世界
当然家族は反対
俺自身も迷いがあった
だけど、活動が好きだから
俺を救ってくれたから
だから活動したい
活動を通してたくさんの人を 笑顔にしたい
その想いは変わらなかった
その想いだけで、 どんなことがあっても乗り越えてきた
でも
その想いだけでは動けない時もある
いつもならさほど気にならない 俺への批判
グループに対しての批判
心に直接、通してしまう日がある
その言葉一つ一つは
心の古傷に、新しい傷を重ねる
痛んでも痛んでも立ち止まれない この日々に
悩み苦しみ
何年もかけて築いてきた メンバーとの絆を信じて
俺は伝えた
「活動を休止したい」
メンバーには元々、心に 傷があることは伝えていた
だからこそ、反応は様々だった
ただ相槌を打つ者もいれば
素直に引き留めてくれる者もいた
どちらの反応も嬉しかった
大切に思ってくれていることが 本当によくわかったから
でも
もうとっくに俺の限界は来ていた
古傷が見えないほどの新しい傷が
俺を埋め尽くしていた
「活動を辞めたら良い」
医者は当然言った
でも
活動を選んだのも自分
活動が好きなのも自分
だけど、完璧じゃないのも自分
全部わかっていても
簡単に活動を辞めるなんて できるはずなくて
それでまた苦しくなったりして。
俺にとってはものすごく大きな決断を
勇気を持って伝えた
何度も何度も話し合って
俺は活動を休止すると決めた
りすなーさんに伝えるのは
もちろん怖くて
眠れない日もあって
体調が優れない日も増えていた
それでも
勇気を持って伝えて
たくさん温かい言葉をもらった
反応が予想に反していたから
正直驚いたけれど
不安が一気に安心へ変わっていくのが
自分でもわかった
活動を休止する前の最後の誕生日
その頃ほとんど放送を 取らなくなっていた俺の配信には
何万人と人が集まり
何万人が一斉に俺を祝ってくれた
嬉しくてたまらなかった
改めて、自分のりすなーさんの 優しさに、温かさに触れて
気を抜くと涙がこぼれそうになった
休止から一年間
自分と向き合い
体調を第一に
ゆっくり、前に進んできた
一年前の誕生日は
また元に戻ってしまうのではないかと
前進ではなく
後退をしてしまうのではないかと
不安だった
だけど
今年もまた
橙くんお誕生日 おめでとうございます!
少しずつ届けてくれるものを、 すごく楽しみにしています!
変わらずたくさんの人と
仲間が祝ってくれて
自分は幸せ者だと
活動が大好きなんだと
改めて感じた
この先も
いつ傷が癒えるかなんてわからないし
時には
後退をしてしまう日も あるかもしれない
だけど
来年の誕生日も
こうして祝ってもらえたら
まだ前に進めるのかなと思う
また来年も祝ってもらえる 存在でありますように
心から
橙